スーパーマイクロコンピューター(ティッカー:$SMCI)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.75~$0.76 | $0.73 | 〇 |
売上高 | $5.9B~$6.0B (YoY +143%) | $6.44B | × |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.605 ($0.56~$0.65) | $0.81 | × |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $5.8B ($5.5B~$6.1B) | $6.84B | 〇 |
業績ハイライト
売上高・利益
- 第1四半期の予備的な純収益は59-60億ドルの範囲
- 前年同期比181%増、主にAI需要の強さが寄与
- 予備的な第1四半期のマンガット1株当たり利益は0.75-0.76ドル、前年同期比122%増
- 予備的な非GAAPベースの粗利益率は約13.3%
- 予備的な非GAAPベースの営業利益率は約9.9%
キャッシュフロー・財務状況
- 営業キャッシュフローは約4.07億ドル、前四半期比10億ドル改善
- 第1四半期末の在庫は約50億ドル
- フリーキャッシュフローは3.65億ドル
- 第1四半期末の現金残高は21億ドル、総負債は23億ドル
事業進捗
- NVIDIAのGPU 10万基を搭載した大規模AIスーパークラスターを納入
- マレーシアの新キャンパスで今四半期から製造開始予定
- シリコンバレー施設を拡張し、液冷生産能力を強化
- 台湾・欧州の生産施設も急速に拡大中
質疑応答ハイライト
売上ガイダンス未達の要因
- 主な理由は顧客が新チップ待ちの状態
- 新しいGPUチップ(H200/Blackwell)の供給待ちが影響
- 10-K遅延の影響も若干あるが、その程度は不明確
粗利益率の見通し
- 第2四半期は顧客・製品ミックスにより100ベーシスポイント低下を予想
- 保守的なガイダンスを提示
- 競争は激しいが、新技術や総合的なソリューション提供により、長期的な目標マージンの達成を目指す
資金調達・運転資金について
- 過去8-9ヶ月で40億ドルの運転資金を調達(株式発行2回、転換社債1回)
- 四半期ごとに適切な純利益を確保
- 強い成長力と収益性を持つ企業として、運転資金調達に支障はないとの見解
NVIDIA との関係性
- 数十年に渡る関係を維持
- テクノロジーレベルでの深い関係を継続
- 割当量に変更はなく、強い関係性は維持される見込み
- 共同開発を含む複数の最先端プロジェクトを進行中
液冷システムの展開状況
- 過去数ヶ月で2,000以上のラックを出荷
- 顧客からのフィードバックは非常に良好
- 品質は空冷ソリューションを上回る
- データセンターのエンドツーエンドトータルソリューションとして強みを発揮
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