ルルレモン(ティッカー:$LULU)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.87 | $2.72 | 〇 |
売上高 | $2.40B (YoY +9.1%) | $2.36B | 〇 |
ガイダンス 2025Q4EPS | $5.60 ($5.56~$5.64) | $5.62 | × |
ガイダンス 2025Q4売上高 | $3.493B ($3.475B~$3.510B) | $3.50B | × |
ガイダンス 2025通年EPS | $14.12 ($14.08~$14.16) | $14.04 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $10.47B ($10.452B~$10.487B) | $10.43B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績の詳細
- 第3四半期の売上高は24億ドル
- デジタルチャネル売上高は9.45億ドル(全体の39%)
- 第3四半期の純利益は3.52億ドル
- 希薄化後EPSは2.87ドル(前年同期の調整後EPSは2.53ドル)
- 四半期末の現金および現金同等物は12億ドル
- 設備投資は1.78億ドル(前年同期は1.63億ドル)
地域別業績の詳細分析
北米市場
- カナダの好調(9%増)が米国の横ばいを補完
- 米国では以下の施策を実施中:
- 商品チーム体制の再編
- 季節商品比率の引き上げ(2025年第1四半期までに)
- カラーやプリントの追加投入
- ブランド認知度は36%とまだ低く、成長余地が大きい
中国市場
- 第3四半期の既存店売上高は24%増
- World Mental Health Dayを中心とした大規模キャンペーンを実施
- 9都市でイベントを開催
- 15,000人が参加
- 38億回のインプレッションを獲得
その他地域
- 既存店売上高は20%増
- 豪州では店舗最適化プログラムが奏功
- メルボルンのEmporium Mall店(1,100平方フィート)がAPAC地域で売上高No.1に
- 欧州でもベルリン、オスロの店舗拡大が好調
商品戦略の詳細
ウィメンズ
- ショートスカートとレギンスが好調
- 季節カラーが好評
- Defineフランチャイズが特に好調
メンズ
- Pace BreakerとZeroed Inフランチャイズが好調
- パフォーマンス商品とラウンジウェアが好評
アクセサリー
- バックパックとクロスボディスタイルが牽引
- テニス関連商品が米国オープン期間中に好調
質疑応答の詳細分析
米国事業の展望
- 新商品投入の効果が徐々に表れている
- 顧客一人当たり売上高の向上が課題
- 会員プログラムの拡大(2,400万人)が顧客維持に貢献
- 店舗・Eコマース双方での購買行動が活発化
在庫管理戦略
- 第3四半期は予想を下回る8%増
- 季節商品の追加発注と在庫水準の適正化を並行して実施
- 長期的には売上成長率に沿った在庫管理を目指す
グローバル展開戦略
- 新規市場開拓と既存市場での店舗最適化を並行して推進
- フランチャイズモデルと直営モデルを市場特性に応じて使い分け
- 各市場でのブランド認知度向上施策を重点的に実施
2025年度に向けた展望
- Power of Three x2戦略に基づく125億ドルの売上目標は維持
- 2021-2024年のCAGR19%は目標の15%を上回るペース
- 商品開発体制の改革効果が2025年第1四半期から本格的に表れる見込み
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