コカ・コーラ(ティッカー:$KO)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.55 | $0.52 | 〇 |
売上高 | $11.5B (YoY +6.5%) | $10.7B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $2.945 ($2.93~$2.96) | $2.95 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $48.26B ($48.04B~$48.49B) | $47.52B | 〇 |
業績ハイライト
2024年の全体実績
- 取引量の成長、堅調な有機的収益成長、売上総利益率と営業利益率の拡大を達成
- 為替のマイナス影響とボトラー再フランチャイズ化の影響があったものの、比較可能EPS7%成長を実現
第4四半期の業績
- 有機的収益成長は14%
- ユニットケース成長は2%
- 価格/ミックスは9%成長(通常の価格設定で約4%、高インフレ市場での価格設定で約4%、有利なミックスで約1%)
- 比較可能売上総利益率は約160ベーシスポイント上昇
- 比較可能営業利益率は約80ベーシスポイント上昇
- 比較可能EPSは0.55ドルで前年比12%増
地域別実績(第4四半期)
アジア太平洋
- 取引量成長を達成
- フードマークスなどの統合マーケティングキャンペーンが成功
- リターナブル容器の提供拡大により手頃な価格を実現
- 中国は引き続きマクロ経済の逆風があるものの、取引量は成長
欧州・中東・アフリカ(EMEA)
- 欧州では取引量は減少したが、収益と利益は成長
- ユーラシア・中東では取引量が回復
- アフリカでは北アフリカとナイジェリアで圧力を受けたが、南アフリカは強い勢いを維持
ラテンアメリカ
- マクロ経済の圧力にもかかわらず、取引量、収益、利益ともに成長
- フラグメント取引顧客の90%以上がデジタル顧客プラットフォームを利用
北米
- 取引量と取引数の両方で成長
- 堅調な売上高と利益成長を達成
- コカ・コーラとfairlifeが家庭内小売販売成長のリーダーを維持
2025年の見通し
- 比較可能な純収益に対して3-4ポイントの為替のマイナス影響を予想
- 比較可能EPSに対して6-7ポイントの為替のマイナス影響を予想
- 実効税率は20.8%に上昇すると予想
- 2024年の2.88ドルに対して、比較可能EPS成長率は2-3%を予想
質疑応答ハイライト
消費者環境について
- 全体的な消費者環境は安定している
- 先進国と新興国の両方で良好な経済成長が見られる
- 低所得層は可処分所得に圧力を受けているが、その他の消費者層は可処分所得が増加
2025年の有機的収益成長について
- 長期的なアルゴリズムの上限である5-6%を目指す
- 取引量と価格のバランスについては、価格がやや大きく、取引量がやや小さくなる見込み
- 高インフレ国の影響は2025年には大幅に減少すると予想
アルミニウム関税の影響について
- 主に北米事業への影響
- ヘッジプログラム、供給源の調整、パッケージミックスの変更などで対応可能
- 2025年の取引量への重大な影響は予想していない
メキシコ市場について
- 一貫した戦略実行により成功を維持
- あらゆる価格帯での製品提供
- 幅広い飲料ポートフォリオを展開
インド市場について
- 40%を現地パートナーに再フランチャイズ化
- 新パートナーのJubilantグループは資本力と能力構築の可能性を持つ
- インド市場は今後も大きな成長の余地がある
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