決算：SHOP 2024Q4

ショッピファイ(ティッカー：$SHOP)の2024年度第4四半期決算についてまとめます

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

業績ハイライト

2024年度の主要業績

• GMVは約3,000億ドル、売上高は90億ドルを達成
• 2020年比でGMVは2.5倍、売上は3倍に成長
• 年間売上成長率26%、年間フリーキャッシュフローマージン18%を達成
• 米国でのeコマースシェアは12%超に到達

Q4 2024の業績

• 売上高成長率31%、フリーキャッシュフローマージン22%を達成
• GMV成長率は26%で、パンデミック時の2021年Q4以来の最高水準
• 営業利益は四半期ベースで過去最高の17%のマージンを記録
• フリーキャッシュフローは6.11億ドル（売上高比22%）

地域別実績

• 北米の売上は23%成長、米国単独で57億ドルの売上を達成
• 国際地域は33%の成長を達成、特にEMEA地域は37%成長
• オフライン売上は33%成長し、5.88億ドルを達成

主要指標

• Merchant Solutions収益は33%成長
• Subscription Solutions収益は27%成長
• MRR（月間経常収益）は24%成長
• Shop Payは270億ドルのGMVを処理（前年比50%増）

2025年の注力分野

• 基本機能の強化とシンプル化の継続
• AI技術の活用強化（Sidekickなど）
• 国際展開の加速（特に欧州と日本）
• オンラインビジネス立ち上げプラットフォームとしての地位強化
• フリーキャッシュフローマージンの維持と成長機会への投資

質疑応答ハイライト

フリーキャッシュフローについて

• Q1のフリーキャッシュフローマージンは10%台半ばを予想
• 2024年の水準（18%）を維持しつつ、成長機会への投資を優先

国際展開について

• 欧州（特にイギリス、ドイツ、フランス、オランダ）で強い成長
• 製品のローカライゼーション、決済方法の拡充、物流網の整備を推進
• グローバル小売市場でのシェアは1%未満で、大きな成長余地あり

エンタープライズ戦略について

• 大手ブランド（David’s Bridal、Hunter Douglas、Warner Musicなど）の獲得が加速
• 従来型システムからの移行需要が増加
• コマースコンポーネントを入り口とした段階的な全面移行の事例が増加

AI活用について

• 商品検索、メディア編集、インボックス管理などで活用
• 開発者の生産性向上やサポート業務の効率化に貢献
• AIパートナーシップ（Perplexity、OpenAI）の強化

人員計画について

• 2024年末時点で約8,100名（2023年末比約200名減）
• 今後も現在の規模を維持しながら、成長を継続する方針