決算:JPM 2025Q2

決算

JPモルガン・チェース(ティッカー:$JPM)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for JPM

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$4.96$4.48
売上高$45.7B
(YoY -9.0%)
$44.04B

📊 業績ハイライト


🧾 連結業績概要

項目数値前年同期比備考
売上高(Revenue)$45.7B▼10%(-$5.3B)主にNIIの減少と前年のVisa関連益剥落の影響
純利益(Net Income)$15.0B税効果($774M)の恩恵含む
EPS$5.24
ROTCE21%+非常に高水準な資本利益率
経費(Expenses)$23.8B▲$66MVisa財団寄付除外ベースで+5%
与信費用(Credit Costs)$2.8B貸倒償却:$2.4B、引当金積増:$439M
CET1比率15.0%▼40bps純利益よりも資本分配・RWA増加が上回る

🚨【ネガティブ要素】
売上は前年から10%減、特にNII ex-marketsの前年比 -31%は深刻。ただし前年のVisa関連益の反動がある。


💳 消費者・コミュニティバンキング(CCB)

項目数値前年同期比備考
売上高$18.8B▲6%銀行・資産運用で+3%、Home Lendingは▼5%
純利益$5.2B
預金残高(平均)▼1%順調な口座数増加により横ばいを維持
カード債権残高▲9%高回転残高とアカウント獲得の増加
Autoローン起源▲5%主にリースボリュームの増加による
経費$9.9B▲5%テクノロジー投資・オートリース減価償却が主因
与信費用$2.1B横ばい予想通りの範囲内

✅【ポジティブ要素】
カードとAutoの成長が続いており、支出意欲は堅調。資産運用への流入(+14%)も好調。


🏦 コーポレート&インベストメントバンク(CIB)

項目数値前年同期比備考
売上高$19.5B▲9%IBフィー+7%、市場関連売上+15%、レンディングは▼6%
純利益$6.7B
IBフィー▲7%アドバイザリー+8%、債券引受+12%、株式引受▼6%
市場関連売上(Markets)▲15%債券+14%、株式+15%、セキュリティサービス+12%
クレジットコスト$696MC&I引当積増・一部の格下げ、ただし悲観シナリオの確率引き下げあり
預金残高(平均)▲16%+5% QoQPayments・Securities Services活動の増加による

✅【ポジティブ要素】
Markets部門のパフォーマンスが非常に強く、特にデリバティブが好調。アドバイザリーの回復傾向も明確。


💼 資産・ウェルスマネジメント(AWM)

項目数値前年同期比備考
売上高$5.8B▲10%主に手数料増、ネットインフロー、ブローカー取引増加
純利益$1.5BPretax Marginは34%
運用資産(AUM)$4.3T▲18%良好な市場パフォーマンスとネット流入による
クライアント資産$6.4T▲19%同上
長期ネット流入$31B債券・株式主導、流動性商品は$5Bの流入
預金残高▲9%+2% QoQ市場環境改善により着実に成長

✅【ポジティブ要素】
ネット流入が堅調、AUM・クライアント資産ともに2桁成長。


🏢 コーポレート部門

項目数値備考
売上高$1.5BNII: $1.5B(前年比▲$175M)
純利益$1.7B税制上の利益($774M)が主因
経費$547M財団寄付調整後で▲$32M

📈 業績見通し(ガイダンス)

項目数値備考
NII(Ex-Markets)約$92Bフォワードカーブと預金成長に基づき上方修正
NII(トータル)約$95.5BMarkets NII想定:$3.5B
調整後経費(Adjusted Expenses)約$95.5B為替影響あり(収益中立)
カード貸倒率(Net Charge-off)約3.6%変更なし

💬 質疑応答ハイライト


📌 質問1:規制緩和の見通しと資本配分について

Q(Christopher McGratty)
金融規制緩和への期待が高まっているが、実際に起きる可能性は?また、資本の使い道として何が「オンテーブル」にあるか?

A(Jeremy Barnum)

  • 資本配分は「オーガニック成長・配当・買戻し」の優先順位に従う。
  • RWA増加(ホールセール貸付、CIB市場活動)がCET1比率を圧迫。
  • 買収(inorganic growth)も可能性として排除せず、案件次第。

A(Jamie Dimon)

  • SLR、G-SIB、Basel IIIなど規制の重複が過剰。
  • よりシンプルで安全なシステム構築のため、全体見直しが必要。

📌 質問2:ホールセール貸付の要因とStablecoinの考え方

Q(Betsy Graseck)
CIBの貸出増加の内訳は?また、StablecoinとJPMのトークン戦略は?

A(Jeremy Barnum)

  • 融資は「全方位」で増加。M&A、プライベートクレジット、在庫、全て影響。

A(Jamie Dimon)

  • JPMのDeposit Tokenは実質Stablecoin。両方に参入し、学習中。
  • Open Bankingでは、顧客データの取り扱いと責任所在の明確化を主張。

📌 質問3:AIやLLMの買収可能性について

Q(Steven Alexopoulos)
AI分野(例:Perplexity)の買収検討は?

A(Jamie Dimon)

  • LLMを使う立場。買収の必要性は今のところ感じていない。
  • 小規模買収は継続。大規模買収は慎重に見極める。

📌 質問4:中堅企業・消費者の信用動向について

Q(Ebrahim Poonawala)
中堅企業・消費者の信用動向と労働市場の影響は?

A(Jeremy Barnum)

  • 消費者信用は「安定」。労働市場(失業率4.1%)が主因で大きな悪化なし。
  • 中堅企業は分野によるが、全体としては良好。

📌 質問5:消費者預金とその成長見通し

Q(John McDonald)
マリアン氏の示した6%成長の根拠は?

A(Jeremy Barnum)

  • フィールド拡大、新規口座の増加、預金流出の一巡などが根拠。
  • ただし、金利動向によって上下あり得る。

📌 質問6:ローン成長とその利ザヤ効果

Q(Chris Kotowski)
CIBのローン急増にもかかわらず、NIIが増えていない理由は?

A(Jeremy Barnum)

  • ヘッジの影響と四半期末近くでの貸出実行により、NIIへの反映は限定的。

コメント

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックを検出しました

ブラウザの拡張機能を使用して広告をブロックしていることが検出されました。 ブラウザの広告ブロッカー等の機能を無効にするか、kgs-invest.comドメインをホワイトリストに追加し、「更新」をクリックしてください。
タイトルとURLをコピーしました