パウエルインダストリーズ(ティッカー:$POWL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.75 | $1.77 | 〇 |
売上高 | $255M (YoY +49%) | $201M | 〇 |
業績ハイライト
収益
- 第3四半期の収益は2億8800万ドルで、前年同期比50%増
- 石油・ガス部門の収益は56%増、石油化学部門は158%増
- 電力事業部門も30%の成長
新規受注
- 第3四半期の新規受注は3億5600万ドルで、2024年度最高額
- 電力事業部門で大幅増加、北米の新規石油化学プロジェクトも獲得
粗利益
- 粗利益は8200万ドルで前年同期比ほぼ倍増
- 粗利益率は28.4%で、前年同期比620ベーシスポイント改善
- 10年以上で最高の四半期粗利益率
純利益
- 純利益は4620万ドル、希薄化後1株当たり利益は3.79ドル
- 前年同期の1850万ドル、1.52ドルから大幅増加
財務状況
- 運転資本の増加により、営業キャッシュフローは1380万ドル
- 2024年6月30日時点の現金・短期投資は3億7400万ドル
質疑応答ハイライト
生産能力について
- 第3四半期の収益が想定最大能力を超えた理由:
- プロジェクトの健全な締め括りがあった
- 大規模な受注残高による買収タイミングの効果
- 過去10年以上前の設備投資が異なるプロファイルを提供
- プロジェクト締め括りの収益への影響:
- 第3四半期の粗利益率に150〜200ベーシスポイントのプラス効果
新規受注の利益率について
- 新規受注の利益率は前年と比べて大きな変化はない
- 市場価格は比較的安定しているが、競争環境の変化には注意を払っている
電力事業部門の見通し
- 配電インフラの強化・回復力向上への投資が継続
- 新規発電プロジェクトの増加傾向
- 長期的な計画を持つ顧客との議論が活発化
- 勝率の向上を実感
キャッシュフローの使途
- 運転資本の増加が見込まれる
- 設備投資は2022年から2024年にかけて増加傾向
- R&D支出は前年比50%増加、今後も増加継続
- M&Aの機会を積極的に探索中
- 配当金増加の議論も継続中
受注残高と売上高の関係
- 受注残高の12ヶ月以内の売上転換率が50%台半ばから60%台に上昇
- これにより売上高の上昇に寄与
R&D投資の内容と期待
- 今年、38kVの高電圧に対応した堅牢な設計の変電所遮断器を開発
- 今後は配電ニーズに対応する電気中心の開閉装置製品を開発予定
- 製品戦略を通じて様々な市場セグメントとチャネルをサポート
新規取得した9エーカーの土地の使用計画
- 当面は倉庫として使用し、既存施設のスペース効率を改善
- 長期的には生産能力拡大や新製品ラインの設置を検討
- 追加の設備投資は当面100万ドル未満を想定
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