決算:WFC 2025Q2

決算

ウェルズファーゴ(ティッカー:$WFC)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for WFC

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.54$1.40
売上高$20.82B
(YoY +0.6%)
$20.82B

業績ハイライト

主要財務指標

項目数値前四半期比前年同期比
純利益$55億増加増加
希薄化後EPS$1.60増加増加
有形普通株主資本利益率(ROTCE)15%(※)増加増加
純金利収入(NII)$123億+2%(+2.13億)減少(※)
非金利収入$90.2億+4%(+3.48億)増加
非金利費用$131.6億+1%-4%(前四半期比)
純貸倒損失率0.31%-0.01pt-0.13pt
CET1比率11.1%安定規制最低値(8.5〜9.7%)を大幅に上回る

※ROTCEは特別利益(Merchant Services JV取得益 $2.53億、$0.06/株)の影響を含む。純金利収入は前年同期比では減少(額未開示)だが、非金利収入増で全体収益は増加。


ガイダンスと重要トピック

資産上限解除(Asset Cap Lifted)

  • 2025年第2四半期に資産上限が正式に解除。
  • 2019年以来13件の規制命令が終了(うち7件は2025年に終了)。
  • バランスシート運用、預金の積極的獲得、ローンの選択的拡大が可能に。
  • 今後は「成長戦略」により注力可能に(これまで経営資源の多くをリスク・コントロール対応に投入)。

株主還元

項目内容
配当金第3四半期より12.5%増配:1株あたり$0.45(取締役会承認予定)
自社株買い上期累計:$60億、Q2のみで$30億を実施。
Q2に新たに$400億の買戻し枠を承認

貸出・預金動向

項目前四半期比前年同期比コメント
貸出残高(平均)増加増加(+$106億)法人向け(C&I)中心に伸長
預金残高(平均)-1%-1%商業預金の縮小が影響(財務預金を58%削減)
一方、顧客部門預金は+4%増加

セグメント別業績

コンシューマーバンキング & ローン部門

  • チェック口座数が増加傾向、マーケティング強化・デジタル体験刷新が奏功。
  • **住宅ローン起源は前年比+40%**と大幅増だが、全体では市場は引き続き弱い。
  • クレジットカード貸出残高・収益は+9%、支出は堅調ながらやや鈍化。
  • 自動車ローン:前年同期比 -15%(貸出残高減・スプレッド縮小)、3年ぶりに残高が増加へ転じた。

商業銀行(Commercial Banking)

  • 収益:前年同期比 -6%(金利収入減が主因)
  • 税制投資(tax credit)・財務管理手数料は増加。

コーポレート&投資銀行

  • 投資銀行手数料:+9%(M&A・レバレッジドファイナンスが牽引)
  • 商業用不動産部門:-6%(ローン残高縮小、金利低下、モーゲージ収益減)
  • Markets部門:前年比 -1%、FX・金利商品は好調、株式は前年の特殊要因(Visa株交換益)の反動。
  • CIBのローン残高は前期比+3%、前年同期比+4%

ウェルスマネジメント

  • 預かり資産手数料増(市場評価上昇による)→収益は+1%
  • 第3四半期の評価は7月1日時点の市場を反映し、さらなる増収が見込まれる。

質疑応答ハイライト

NII(純金利収入)の見通しと市場部門の影響

Q(Truist証券):NII見通しは以前より弱含み。理由と市場部門の影響は?

A(CFO)

  • 2025年通期NIIは前年比横ばい($477億を見込む)
  • マーケット部門でのバランスシート配分増により低収益資産の比率が増加
  • これによりNIIが減少するが、非金利収入でオフセット
  • 貸出成長は緩やかだが、預金コストの低下、証券利回り上昇、バランスシート拡大により第3・第4四半期はNIIが連続増加の見込み

資本配分と自己資本(CET1)方針

Q(Autonomous Research):これだけ潤沢な資本がある中で、自社株買いは加速するか?

A(CEO)

  • 株価も加味しつつ柔軟に追加買いを検討。
  • 資本はまず「成長」に投入(貸出、投資)、その上で配当・買い戻しを行う。
  • CET1の最低水準(8.5〜8.6%)の将来安定性を確認後、内部資本目標も調整へ

ROTCE(有形自己資本利益率)と中期目標

Q(UBS):ROTCE 15%達成。新たな目標時期は?

A

  • 今回の15%は一過性の利益を含むため、「達成」とはまだ考えていない。
  • 資本規制の安定(SCBやGSIBの動向)を待ってから、より高い目標設定を行う予定。
  • 成長や費用効率化により持続可能な高水準ROEに到達可能との見解

リテール預金戦略

Q:資産上限解除後、預金の成長戦略は?

A

  • チェック口座獲得強化・マーケティング投資増加
  • 支店網の刷新進行中(2028年までに全店改修)
  • 拠点拡大:シカゴ、NY、ナッシュビルなど新規開拓

コスト効率化とAI活用

Q(Morgan Stanley):コスト効率とAIによるインパクトは?

A(CEO & CFO)

  • 今後も構造的な効率化(人員削減・プロセス改善)を継続
  • AIは支店業務、オペレーション、コールセンターなどで初期活用が進行中。今後効率性改善に寄与する見込み。

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