U.S.バンコープ(ティッカー:$USB)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.03 | $0.99 | 〇 |
売上高 | $6.86B (YoY -2.4%) | $6.9B | × |
業績ハイライト
第3四半期の主要業績
- 希薄化後1株当たり利益は1.03ドル
- 総純収益は69億ドル
- 有形普通株主資本利益率は17.9%
- 普通株式等Tier1比率は10.5%(前四半期比20ベーシスポイント上昇)
収益動向
- 純金利収益は前四半期比2.8%増の約41.7億ドル
- 純金利マージンは2.74%(前四半期比7ベーシスポイント上昇)
- 非金利収益は27億ドル(投資ポートフォリオのリバランスに伴う1.19億ドルの純損失を含む)
費用管理
- 非金利費用は42億ドル(前四半期比ほぼ横ばい、前年同期比1.0%減)
- 調整後ベースで前年同期比4,200万ドル減少
資産質
- 純チャージオフ率は0.60%(前四半期比2ベーシスポイント上昇)
- 貸倒引当金は79億ドル(期末貸出金の2.1%)
質疑応答ハイライト
純金利収益の見通し
- 第4四半期の純金利収益は第3四半期の41.7億ドルと比較して安定的に推移する見込み
- 2024年通期の純金利収益は161億ドルから164億ドルの範囲の上限に近づく見込み
- 固定資産の再評価、負債管理、投資証券ポートフォリオの戦略的行動が寄与
手数料収益の見通し
- 2024年通期の非金利収益は、調整後ベースで中単位の成長率を維持する見込みだが、レンジの下限に近づく可能性
- 信託・投資管理、商業製品、住宅ローン、投資商品で堅調な成長を見込む
- 支払サービス収益は第4四半期に回復の兆しあり
費用管理と営業レバレッジ
- 2024年通期の非金利費用は調整後ベースで168億ドルを見込む
- 第3四半期に約30ベーシスポイントの正の営業レバレッジを達成
- 第4四半期には1%以上の正の営業レバレッジを見込み、2025年にさらなる拡大を期待
資本管理と株式買戻し
- 普通株式等Tier1比率は四半期ごとに20-25ベーシスポイントの蓄積を見込む
- 近い将来に控えめな規模の株式買戻しを開始予定
- Basel IIIの最終規則やローン成長など、様々な要因を考慮しながら資本配分を決定
支払事業の戦略
- 新しい支払事業責任者を外部から募集中
- 既存の戦略に強い確信を持っているが、執行の加速や改善を目指す
- デジタル機能の強化や顧客関係への支払サービスの組み込みに注力
AIへの取り組み
- 年間25億ドルの技術投資を実施
- 伝統的なAIはすでに活用中、生成AIは初期段階
- ユースケースの開発に注力し、事業部門と連携して推進
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