アトラシアン(ティッカー：$TEAM)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.77 | $0.65 | 〇 |
| 売上高 | $1.19B (YoY +21.7%) | $1.16B | 〇 |
| ガイダンス 2025Q2売上高 | $1.237B ($1.233B～$1.241B) | $1.23B | 〇 |
業績ハイライト
主要な業績
- クラウド収益が前年同期比31%増加と、予想の27%を上回る好調な成長を達成
- 52.4万社以上の顧客が年間100万ドル以上を支出する大口顧客として成長
- Jira Service Management(JSM)の顧客数が55,000社を超える
製品・技術の進展
- 新しいAI製品「Rovo」を一般提供開始（発表から5ヶ月で実現）
- Atlassian Intelligence機能の利用が年初から10倍以上に増加
- Jira Product Discovery Premium、Compass Premium、Guard Premiumなど、新しいプレミアム製品の提供開始
質疑応答ハイライト
AIに関する戦略と展望
- 2つのAI戦略を展開:
- 既存製品へのAI機能（Atlassian Intelligence）の組み込み
- AI時代向けに設計された新製品Rovoの提供
- Rovoの差別化要因：
- 20年以上の顧客データの蓄積
- Teamwork Graph（チームワークデータの体系化）
- 拡張性の高いForgeプラットフォーム
- 複数のLLMを活用した高度な機能
クラウド収益の好調な成長要因
- 予想を上回る有料シート拡大
- データセンターからクラウドへの移行が計画以上に進展
- 安定したマクロ環境の中での堅調な営業活動
- クロスセル、高付加価値版の採用、顧客維持率が期待通りまたはそれ以上に推移
新CRO（Brian Duffy）の採用について
- 公開企業のCEO経験を持つ人材の獲得
- 主な期待：
- Atlassianの複雑な販売モデル（SMB向けとエンタープライズ向け）の理解と最適化
- エンタープライズ市場での成長加速
- 販売組織の変革リーダーシップ
JSM（Jira Service Management）の競争力
- 55,000社以上の顧客基盤を確立
- 強みの要因：
- レガシーベンダーと比較して優れた価格対価値比
- DevOps領域での優位性
- HR、マーケティング、財務チームへの展開
- AIによる機能強化（アラート処理、バーチャルサービスエージェント）
データセンターからクラウドへの移行状況
- 今後3年間でクラウド収益成長率に中〜高単位の貢献を期待
- 大規模顧客の移行特徴：
- 段階的なハイブリッド移行アプローチ
- 契約更新時期に合わせた検討
- 地理的要件や規制要件に応じた複雑な移行プロジェクト
- 複数年にわたる長期的なプロセス
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