ブリストルマイヤーズ(ティッカー:$BMY)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.80 | $1.50 | 〇 |
売上高 | $11.89B (YoY +8.4%) | $11.25B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $0.85 ($0.75~$0.95) | $0.71 | 〇 |
業績ハイライト
売上高・収益
- グロースポートフォリオの売上が20%増加(為替一定ベース)、総売上の約半分を占める
- 通期の売上高見通しを約5%(報告ベース)、約6%(為替一定ベース)の増加に上方修正
- REVLIMIDの通期売上予想を約55億ドルに上方修正
パイプライン進捗
- Cobinfi(旧KarXT)が統合失調症治療薬として米国で承認取得
- OPDIVOベースの非小細胞肺がん周術期治療レジメンがFDAから承認
- ESMOにて8つの新規登録機会を持つオンコロジーデータを発表
- 肺がんの一次治療におけるニボルマブとロラトリマブの高用量併用の良好な臨床データ
財務・戦略
- 2025年末までに15億ドルのコスト削減目標は順調に進捗
- 2026年上半期までに100億ドルの負債削減目標に向けて進展
- 第3四半期の営業キャッシュフローは約56億ドル
- 研究開発への戦略的投資を継続
質疑応答ハイライト
Cobinfiの市場アクセスと展開について
- 米国で160万人の統合失調症患者が治療対象
- メディケア・メディケイドで80%以上をカバー
- 承認から約1年で80-85%のアクセス達成を目指す
- メディケイドは州ごとのP&T委員会での審査が必要
- メディケアは保護クラスとして90日以内に必須カバレッジ決定
Milvexianの臨床試験について
- 心房細動第III相試験の患者登録数を増加
- 予想より低い脳卒中・全身性塞栓症イベント率が観察される
- 2027年のデータ読み出し時期は維持
- DMC(データモニタリング委員会)は試験継続を支持
2025年の見通しについて
- IRAの影響は全体としてニュートラル
- Eliquiisはカバレッジギャップ撤廃により好影響
- RevlimidとPOMALYSTは破局的フェーズで20%負担により相殺
- 第4四半期の業績発表時に詳細なガイダンスを提供予定
SOTYKTU(デュクラバシチニブ)の展開
- アクセス改善に進展(0ステップ編集で約50%のアクセス達成)
- Q4はリベート増加により総売上への影響を予想
- 販売量増加により長期的にはリベート影響を相殺
- 乾癬性関節炎の第III相試験データを2024年末に発表予定
PRMTプログラムの開発状況
- 非小細胞肺がんで31%の全奏効率を達成
- 持続期間は10.5ヶ月以上
- 膵臓がんでも400mg、600mg用量で良好な反応
- 2025年に後期開発計画のアップデートを予定
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