キャタピラー(ティッカー:$CAT)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $5.99 | $5.54 | 〇 |
売上高 | $16.69B (YoY -3.6%) | $16.67B | 〇 |
業績ハイライト
売上高と収益
- 第2四半期の売上高は前年同期比4%減の167億ドル
- サービス収益は増加
- 調整後営業利益は前年同期比2%増の37億ドルで過去最高を記録
- 調整後営業利益率は22.4%で、前年同期比110ベーシスポイント上昇
1株当たり利益
- 調整後1株当たり利益は前年同期比8%増の5.99ドルで過去最高を記録
キャッシュフローと株主還元
- ME&T(製造業、エネルギー・輸送)フリーキャッシュフローは25億ドル
- 18億ドル以上を自社株買いに、約6億ドルを配当に充当
受注残高
- 受注残高は286億ドルで、第1四半期から7億ドル増加
通期見通し
- 売上高は前年比で若干の減少を予想
- 調整後営業利益率は目標レンジの上限を上回る見込み
- ME&Tフリーキャッシュフローは年間目標レンジの上半分を維持する見込み
質疑応答ハイライト
エネルギー・輸送部門の利益率と能力拡大
- 大型エンジンとソーラータービンの需要が引き続き強い
- 電力生成と石油・ガス向けの需要が好調
- 分散型発電の機会が長期的に増加すると予想
- 能力拡大は複数年にわたるプロジェクトで、すぐには効果が出ない
- データセンター向けの継続的な需要が見込まれる
建設機械部門のレンタル機器需要
- ディーラーのレンタル収入は増加
- レンタル機器の導入ペースは当初予想より遅い
- 金利や他の要因がディーラーの判断に影響
- 長期的にはレンタル事業の成長機会を引き続き見込む
資源産業部門の見通し
- 鉱山機器の稼働率は高く、駐機台数は少ない
- 顧客は資本規律を維持しているが、銅などの特定商品への関心は高い
- 大型鉱山トラックなどの分野で強みを見せている
- エネルギー転換に伴う長期的な鉱物需要増加を見込む
データセンター関連ビジネスの機会
- バックアップ発電機以外にも多くの機会がある
- 分散型発電システムへの需要増加を予想
- マイクログリッドソリューションの提供
- 建設機械需要の増加
- 銅など関連鉱物の需要増加による資源産業部門への好影響
建設機械部門の価格動向
- レンタル機器の価格にも影響があるが、在庫水準は依然として低い
- 価格の低下は2016年ほどの大幅なものにはならない見込み
- 競争状況に応じた顧客ごとの価格設定を行う
- 中古市場価格の低下は主にCatファイナンシャルに影響
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