ゼネラルモーターズ(ティッカー:$GM)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.06 | $2.70 | 〇 |
売上高 | $47.97B (YoY +7.2%) | $45.32B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $10.00 ($9.50~$10.50) | $9.64B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は前年同期比7%増の480億ドル
- EBIT調整後は44億ドル、EBIT調整後マージンは9.3%
- 調整後EPSは3.06ドル
- 調整後自動車フリーキャッシュフローは53億ドル
通期見通しの引き上げ
- EBIT調整後を130億〜150億ドルに引き上げ
- 調整後EPSを9.50〜10.50ドルに引き上げ
- 調整後自動車フリーキャッシュフローを95億〜115億ドルに引き上げ
地域別業績
- 北米:EBIT調整後マージン10.9%、EBIT調整後44億ドル
- GM インターナショナル:EBIT調整後5,000万ドル(前年同期比2億ドル減)
- 中国:1億ドルの損失(前年同期比2億ドル減)
その他のハイライト
- EVの米国販売台数は前年同期比40%増
- 第4四半期にEVポートフォリオで車両変動利益を達成する見込み
- 10億ドルの自社株買いを実施
質疑応答ハイライト
価格設定について
- 第2四半期の価格設定は前年同期比3億ドル上昇
- 第3四半期も6月と同様の価格傾向が続いている
- 下半期の価格見通しは前年同期比1〜1.5%下落を想定
- 価格設定は保守的な計画前提であり、実際の予測ではない
EV戦略について
- EV戦略は規制環境に関わらず、消費者の選択肢を提供することが目的
- EVの54%が新規顧客であり、市場シェア拡大の機会
- 第4四半期のEV変動利益黒字化に向けて、製造効率の向上やバッテリーコスト削減に取り組む
- EV生産目標は20〜25万台を維持、需要に応じて調整する方針
クルーズについて
- 技術の高度化により、模範的ドライバーを上回る性能を目指す
- 次世代ボルトEVをベースに自動運転車両を開発することで規制リスクを軽減
- パートナーや投資家からの関心が高まっており、効率的な事業拡大を検討中
中国事業について
- 価格競争が激化し、多くの自動車メーカーが損失を計上
- 在庫適正化や新製品投入などの対策を実施
- 構造改革を含む事業再構築を検討中
GMファイナンシャルについて
- 通期見通しを27.5億〜30億ドルに引き上げ
- プライム顧客のポートフォリオ(75%以上)は安定的に推移
- サブプライム顧客は若干の悪化が見られるものの、最近は安定化の兆し
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