ユナイデッドパーセル サービス(ティッカー:$UPS)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.79 | $1.99 | × |
売上高 | $21.8B (YoY -1.4%) | $22.24B | × |
ガイダンス 通年売上高 | $93.0B | $92.83B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績概要
- 連結売上高は218億ドルで前年同期比1.1%減
- 連結営業利益は21億ドルで前年同期比29.3%減
- 連結営業利益率は9.5%
- 希薄化後1株当たり利益は1.79ドルで前年同期比29.5%減
米国内事業の動向
- 平均日量は0.7%増加し、9四半期ぶりのプラス成長
- B2C量は4.8%増加、B2B量は4.6%減少
- SurePost量は25%増加
- 売上高は141億ドルで前年同期比1.9%減
国際事業の動向
- 輸出量は1.5%減少したが、アジアは1.7%増加
- 売上高は44億ドルで前年同期比1%減
- 営業利益は8億2400万ドルで前年同期比7800万ドル減少
サプライチェーンソリューションズ
- 売上高は33億ドルで前年同期比2.6%増
- 営業利益は2億4300万ドルで前年同期比9300万ドル減少
通期見通し
- 連結売上高を約930億ドルに修正
- 連結営業利益率を約9.4%に修正
- 米国内事業は年末に営業利益率10%を達成見込み
質疑応答ハイライト
米国内の出荷量と製品ミックスの動向
- 顧客が航空便から地上輸送へ、地上輸送からSurePostへとシフト
- 新規eコマース顧客の流入が加速し、SurePost利用が増加
- 下半期にかけて製品ミックスの正常化を予想
- B2B事業は改善傾向、リターンズ事業は3%成長
トレードダウンと価格設定の動向
- 新規eコマース顧客の需要が予想以上に増加
- ベース料金の上昇率は前年同期の特殊要因により比較が困難
- 下半期にかけてRPP(1個当たり収益)の減少率緩和を予想
- ピークシーズンの料金は需要の集中により維持される見込み
コスト削減と生産性向上の取り組み
- Fit to Serve計画により11,500人の人員削減を実施
- Network of Futureプログラムで35の業務閉鎖を実施
- 国際事業では組織のフラット化により意思決定を迅速化
- SurePost活用により配送密度を向上、コスト効率化を推進
Estafeta買収とM&A戦略
- メキシコでの事業規模が10億ドル以上に拡大
- 1日約32.5万個の取扱量を獲得
- 買収価格は12億ドル以下の見込み
- 既存買収案件(Marken、Bomi、MNX)は事業計画通りに進捗
SurePostの位置づけと今後の戦略
- UPSネットワークを活用し、効率的な配送を実現
- マッチングアルゴリズムにより40%をUPS地上網で配送
- 今後はより長期的な予測に基づくマッチング向上を目指す
- 配送密度向上によるコスト効率化を推進
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