Fortinet(ティッカー:$FTNT)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.51 | $0.43 | 〇 |
売上高 | $1.42B (YoY +10%) | $1.41B | 〇 |
ガイダンス 2024Q1EPS | $0.38 ($0.37~$0.39) | $0.37 | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $1.33B ($1.300B~$1.360B) | $1.37B | × |
ガイダンス 2024通年EPS | $1.675 ($1.65-$1.70) | $1.66 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $5.765B ($5.715-5.815B) | $5.93B | × |
業績ハイライト
第4四半期の業績ハイライト
- 総売上高は前年同期比8.5%増の19億ドル
- 6つの8桁の大型契約を獲得
- セキュアオペレーション(SecOps)の売上高が44%増加し、総売上高の11%を占める
- 統合SASE(Secure Access Service Edge)の売上高が19%増加し、総売上高の21%を占める
2023年通期の業績ハイライト
- 総売上高が64億ドルを超え、前年比14%増
- 総収益が前年比20%増の53億ドル
- サービス収益が28%増の34億ドル
- 製品収益が8%増の19億ドル
- 1株当たり利益が37%増の1.63ドル
- フリーキャッシュフローは過去最高の17億ドル超
2024年の見通し
- 第1四半期の売上高は前年同期比5.5%減の13億9000万ドルから14億5000万ドルを予想
- 通期の売上高は前年比2%増の64億ドルから66億ドルを予想
- サービス収益は前年比17%増の39億2000万ドルから39億7000万ドルを予想
- 製品収益は上半期が最も厳しい状況になると予想
- 下半期以降は販売環境が改善すると予想
質疑応答ハイライト
SASEの動向について
- SMB(中小企業)セグメントがSASEの顧客の55%を占め、四半期ごとに8ポイント増加
- Fortinetは、業界で最もシンプルで顧客に優しいSASEの価格モデルを提供
- SD-WANの顧客が新規のSASEの顧客の37%を占める
- 2023年に6万人の顧客とパートナーが27のトレーニングワークショップに参加
- 世界中のPoP(Point of Presence)のカバレッジを150以上の拠点に拡大
セキュアオペレーション(SecOps)の成長要因
- EDR、SIEM、メールセキュリティ、NDRなどのソリューションが好調
- 顧客の94%が既存の顧客で、ベンダー統合戦略を実行
- 中堅企業セグメントが最も急成長し、サイバーセキュリティ人材不足に対応し、複雑さを軽減
- 新興国の国際市場が主導し、2022年のパイロットプロジェクトの成功を拡大
ファイアウォールのライフサイクルと製品需要の見通し
- 過去のファイアウォール製品のライフサイクルは約4年で、高成長の8四半期と低成長の8四半期で構成
- 現在の製品サイクルの低下は2023年第1四半期に始まり、2024年初頭に底を打つと示唆
- 世界的なサプライチェーンの課題により、購買が活発化し、受注残が記録的な水準に
- 2023年上半期の受注残の減少が、売上と製品収益の前年同期比の成長に大きく寄与
- 2024年上半期の製品収益の前年同期比は最も厳しい状況に
- 製品収益の成長は2024年も製品の消化の影響を受け続けると予想
- 2024年下半期から2025年にかけて販売環境は改善すると予想
フリーキャッシュフローとキャッシュフローマージンの見通し
- 2024年の設備投資が大幅に増加し、フリーキャッシュフローへの影響が懸念
- 設備投資の増加は、エンジニアリングチームのニーズと、ホスティングソリューションの提供能力の拡大が主な要因
- 不動産投資の意思決定は、長期的な投資家としての高いROIを重視
- 2024年通期のフリーキャッシュフローの予想は、アナリストのコンセンサスと同程度
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