Duolingo(ティッカー:$DUOL)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.26 | $0.16 | 〇 |
売上高 | $151M (YoY +45%) | $148M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $165.5M ($164M~$167M) | $159M | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $724M ($718M~$730M) | $701M | 〇 |
業績ハイライト
2023年第4四半期の業績ハイライト
- 売上高と利益が過去最高を更新
- 売上高は前年同期比45%増(為替一定ベースでは43%増)
- 調整後EBITDAマージンは17%超に到達
- 1日アクティブユーザー数(DAU)は10四半期連続で加速
- ファミリープランの加入者が全体の約18%に到達
2024年の見通し
- 売上高は通期で28%成長を見込む(為替の影響は軽微の見通し)
- 調整後EBITDAマージンは22.5%に到達する見込み
- DAUは第1四半期に50%台半ばの成長率を見込む
- 英語学習者向けの上級コンテンツ拡充を進める
- 算数と音楽のコース拡充とエンゲージメント向上に注力
- ファミリープランの専任チームを新設し、さらなる成長を目指す
戦略的取り組み
- 英語学習者向けの上級コンテンツを拡充し、同領域での存在感を高める
- 英語学習者の習熟度に合わせたレベル設定を改善
- 英語学習に特化したマーケティングを強化
- 算数と音楽コースのコンテンツを拡充し、あらゆる年齢層の学習者を引き付ける
- 次世代のOCSテクノロジープラットフォームへの投資を継続
質疑応答ハイライト
ファミリープランの動向と見通し
- 現在の加入者数は全体の約18%
- 他のプランと比較して、継続率が大幅に高く、高単価
- ファミリープランへのシフトでプラットフォーム全体のLTVを最適化
- 専任チームを新設し、さらなる成長の余地を追求
地域別価格設定の方針
- 2022年に世界的な地域別価格変更を実施済み
- 2023年を通じて価格改定の影響は収益面で解消
- 2024年の価格戦略は3つの料金プランの実験が中心
- 「Max」プランでは高単価でも需要が見られたため、さらなる実験を計画
有料会員への転換率の見通し
- 2023年は全ての新規ユーザーコホートで転換率が上昇
- 2024年も同様の傾向が続くと予想
- MAU対比の有料会員比率に大きな変化は見込まない
AI活用の進捗と影響
- コンテンツ制作でAIを活用し、コストを削減
- AIによるスピードアップで、新機能の実験を加速
- 対話形式の新機能にもAIを活用
- プレスリリースで言及された人員削減は外注スタッフの削減で、AIが主因
英語学習コンテンツの拡充戦略
- 言語学習市場では英語学習者が最大の市場だが、同社では未だ開拓の余地が大きい
- 英語学習コースの上級コンテンツを拡充することが最優先課題
- 英語学習者の習熟度は多様なため、適切なレベル設定が重要
- 英語学習に特化したマーケティング強化も必要
- 2024年から2025年にかけて英語学習者の拡大を図り、2025年以降に収益化を本格化
平均収益単価(ARPU)の見通し
- 2023年は各四半期で前年比7~8%程度のARPU減少
- 第4四半期は前年比4%減に改善
- 第1四半期はほぼ前年並みを見込む
- 3つの料金プランの実験が奏功すれば、ARPUが上昇する可能性あり
調整後EBITDAマージンの考え方
- 長期的な調整後EBITDAマージン目標は35%
- 2024年の増分マージンは長期目標と同水準かやや上回る見込み
- 損益分岐前後から大幅な黒字化に転じる企業の一般的なパターンと整合的
- コア事業の成長余地が大きいため、研究開発への投資を継続
- 通期での着実なマージン改善を目指す
国際市場の状況
- 東南アジア・日本と欧州で堅調な成長
- 特に日本と欧州の複数の国で顕著な伸び
- 幅広い国・地域で力強い成長
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