ドミノピザ(ティッカー:$DPZ)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.03 | $3.68 | 〇 |
売上高 | $1.097B (YoY +7.1%) | $1.1B | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績概要
- 米国の既存店売上高は4.8%増加
- 国際市場の既存店売上高は2.1%増加(為替の影響を除く)
- グローバル小売売上高は7.2%増加(為替の影響を除く)
- 営業利益は1.7%増加(為替の負の影響2.7百万ドルを除く)
店舗展開
- 米国で32店舗の純増、合計6,906店舗に
- 国際市場で143店舗の純増、14,000店舗以上に
- 2024年の国際市場での純増店舗数目標を175〜275店舗下方修正
2024年通期見通し
- グローバル小売売上高成長率7%以上(為替の影響を除く)を維持
- 営業利益成長率8%以上(為替の影響を除く)を維持
- 米国の既存店売上高成長率は通期ガイダンスの3%以上を上回る見込み
- 国際市場の既存店売上高成長率は下半期に3%以上に加速する見込み
質疑応答ハイライト
ロイヤルティプログラムの効果と今後の見通し
- 新しいロイヤルティプログラムは全ての目標を達成
- ライトユーザーの頻度向上、デリバリー顧客の維持、テイクアウト顧客の獲得に成功
- 新規ユーザー数は増加傾向
- テイクアウトでのロイヤルティ利用注文は前年同期比2倍に
- 複数年にわたるコンプ成長のドライバーとなることを期待
- 20ポイントと40ポイントの特典利用が多く、頻度向上に寄与
Uberとの提携状況と今後の展開
- 売上の1.9%を占め、年末には3%以上に到達する見込み
- 当初想定とは異なる形で成長しているが、全体的な目標は達成中
- 高価格設定からの値引きによる集客が効果的
- 現在のUberとの独占契約は第1四半期まで
- その後、独占継続か他のアグリゲーターへの展開かを経済性を見て判断予定
新商品戦略「イノベーション・ウィズ・インテント」
- 新商品は戦略的役割を持って導入
- ニューヨークスタイルピザは従来のクラストを好まない顧客層をターゲット
- ペパロニチーズブレッドはサイドメニューの存在を再認識させる狙い
- 新規顧客獲得や既存プラットフォームの再活性化など、明確な意図を持って新商品を投入
店舗拡大戦略と市場浸透
- 米国での店舗分割は、テイクアウト売上の80%が増分となるため効果的
- 店舗分割によりデリバリー時間も10%改善
- 中国とインドでの出店計画は上方修正され、全体の40-50%を占める見込み
- DPEの閉店は低売上店舗が中心で、全体の利益への影響は限定的
価格戦略と顧客層別の動向
- コスト上昇への対応は価格よりも注文数増加で対応
- 全ての所得層で注文数が増加
- 低所得層向けにロイヤルティプログラムの獲得ポイント条件を緩和(10ドルから5ドルに)
- 価格設定とロイヤルティプログラムの設計で意図的に全所得層をターゲット
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