D.R.ホートン(ティッカー:$DHI)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.10 | $3.79 | 〇 |
売上高 | $9.97B (YoY +2%) | $9.61B | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $37.0B ($36.8B~$37.2B) | $36.90B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主要財務結果
- 希薄化後1株当たり利益は前年同期比5%増の$4.10
- 連結税引前利益は前年同期比1%増の18億ドル
- 売上高は前年同期比2%増の100億ドル
- 税引前利益率は18.1%
キャッシュフローと資本効率
- 9ヶ月間の住宅建設事業からのキャッシュフローは9.72億ドル
- 9ヶ月間の連結キャッシュフローは2.28億ドル
- 住宅建設投資利益率(ROI)は29.5%(直近12ヶ月)
- 株主資本利益率(ROE)は21.5%(直近12ヶ月)
事業概況
- 第3四半期の住宅販売収益は前年同期比6%増の92億ドル
- 引渡戸数は24,155戸(前年同期比5.1%増)
- 平均販売価格は$382,200(前年同期比1%増、前四半期比2%増)
- 純受注は23,000戸超(前年同期比1%増)
- 受注残高は金額ベースで前年同期比横ばいの87億ドル
質疑応答ハイライト
需要と価格戦略について
- 金利の変動により需要にムラがあったが、価格とペースのバランスを取りながら対応
- インセンティブを維持しつつ、過度に積極的にはならなかった
- 全体的な販売ペースは鈍化したが、通期ガイダンス達成に向けた受注残高は確保
完成在庫と建設サイクルタイムについて
- 建設サイクルタイムの改善により完成在庫が増加
- 完成在庫の絶対数よりも、長期滞留している物件がないかを重視
- 需要に応じて着工ペースを調整し、在庫水準を管理
キャッシュフローと株主還元について
- 2025年度は連結キャッシュフローの大幅な増加を見込む
- レンタル事業の在庫が安定化し、住宅建設事業のキャッシュフロー改善が寄与
- キャッシュフロー増加に比例して、自社株買いと配当を拡大する方針
- 新たに40億ドルの自社株買い枠を設定
建設コストと粗利益について
- 第3四半期は木材価格下落の恩恵が一巡し、建設コストは横ばい
- 第4四半期も建設コストは横ばいを見込むが、土地コストは上昇傾向
- 第4四半期の粗利益率は第3四半期と同水準の約24%を予想
レンタル事業について
- レンタル事業の在庫は現在の水準(約31億ドル)で安定化する見通し
- 短期的には集合住宅の比率が高まるが、長期的にはシングルファミリーとのバランスを取る方針
- 資本効率の改善に継続的に取り組んでいる
2025年度の見通しについて
- コミュニティ数の増加を通じて成長を目指す
- キャッシュフロー増加を見込み、株主還元を拡大する方針
- 具体的な数値ガイダンスは10月の第4四半期決算発表時に提示予定
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