ディーローカル(ティッカー:$DLO)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.14 | $0.13 | 〇 |
| 売上高 | $256.5M (YoY +49.8%) | $229.66M | 〇 |
📊 業績ハイライト
🟢 売上・取扱高(TPV)・粗利益
| 指標 | 数値 | 前年同期比 | 前期比 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| TPV | $9.2B | +53% | +14% | 過去最高、3四半期連続で50%以上の成長 |
| (一定為替ベース) | +65% | |||
| 売上高 | $256M | +50% | +18% | TPV成長に加え、ブラジル・メキシコの回復が寄与 |
| (一定為替ベース) | +63% | |||
| 粗利益 | $99M | +42% | +17% | アルゼンチン、ブラジル、エジプト、メキシコが牽引 |
| (一定為替ベース) | +55% | |||
| Adjusted EBITDA | $70M | +64% | +21% | EBITDA/粗利益率は71%、5四半期連続で改善 |
| 営業費用 | $43M | +9% | +10% | 主に技術・オペレーション関連の人員増加 |
| フリーキャッシュフロー | $48M | +22%(QoQ) | 安定したキャッシュ創出力 | |
| 税引後利益 | $43M(報告ベース) | – | – | アルゼンチンペソの下落による債券評価損が影響 |
| 調整後純利益 | $53M(調整ベース) | – | – | FX損失を除いた場合 |
🟠 地域別動向
- ブラジル・メキシコ:前年同期比で大幅回復、利益率改善に貢献。
- アルゼンチン:高い取扱高と前受収益の増加が貢献。ただしFXスプレッド圧縮が影響。
- アフリカ・アジア(除くエジプト):南アフリカ、トルコ、パキスタンなどが好調。
- エジプト:主要顧客による冗長化と通貨下落の影響で一部減速。
- チリ・コロンビア:前四半期からのリトライコストの影響で一時的に粗利減少。
🔵 オペレーション・経営陣のコメント
- TPVの成長は「リミッタンス(送金)」と「コマース」が牽引。SaaS、デリバリー、配車も貢献。
- 地域・取引形態のバランスが良好:クロスボーダー、ローカル・ツー・ローカル、ペイイン・ペイアウトすべてで成長。
- 為替ボラティリティ対策:アルゼンチン債の80%以上を売却し、米国債へ再配分。
- オペレーショナルレバレッジの改善:5四半期連続でEBITDA/粗利率が改善。
🟢 新規プロダクト・ライセンス取得
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規ライセンス | UAE、トルコ、フィリピン |
| SmartPix(ブラジル) | Pixをカードオンファイルのように扱える画期的プロダクト。実運用中。 |
| BNPL統合 | ブラジル・アルゼンチンに続き、他国でもBNPL連携を強化。自社では信用リスクを負わず、パートナーの利回りを共有。 |
| ステーブルコイン | Circle、BVNKと提携。出入金・FX流動性の強みを活かし、オン・オフランプに注力。 |
🟣 業績見通し(ガイダンス)
| 指標 | ガイダンス状況 |
|---|---|
| TPV・売上 | 年初提示の上限付近で着地見込み |
| 粗利益・EBITDA | 年初提示の上限を超える見込み |
リスク要因(経営陣が指摘):
- 世界的なマクロ経済および貿易環境の変化
- メキシコの越境ECへの新たな関税(de minimis 引き下げ)
- ブラジルの税制変更
- 通貨下落・資本規制の変更リスク(特にEM)
💬 質疑応答ハイライト
📌 ガイダンス上方修正の背景(Goldman Sachs)
Q(Labarta氏):
業績が予想以上に好調だった要因は?50%前後のTPV成長の持続性をどう見るか?
A(Pedro氏):
- 業績好調は「全地域・全商材にわたる」トレンド。
- ブラジルとメキシコの回復、アフリカ・アジアの加速。
- Sカーブの中盤に差しかかり、EMへの決済ローカライゼーションが進展中。
- 上位20社を中心にTPVが拡大、広範囲な貢献で偏りなし。
📌 ブラジルの利益構造とステーブルコイン(JPMorgan)
Q(Grespan氏):
前四半期のブラジルにおける一時的費用のリカバリーは、今四半期にリバースされたものか?またステーブルコインは脅威か機会か?
A(Pedro氏):
- ブラジルの一部利益はリバースによるが、全体としては継続可能な利益回復基調。
- ステーブルコインはdLocalにとってむしろ機会。
- 数年前から取り組み中、ローカル流動性・FX・ステーブル決済の強みを活かせる。
- フィアット→ステーブル、ステーブル→フィアットのオフランプはdLocalの得意分野。
📌 テイクレートの将来(SIG)
Q(Friedman氏):
テイクレートの長期的な見通しは?
A(Pedro氏):
- 長期的には緩やかな減少傾向が続くと見ている。
- 一方で新興国・フロンティア市場の貢献増、新製品(BNPLなど)の導入により下落は緩和される可能性あり。
📌 新製品開発の方向性(SIG)
Q(Friedman氏):
今後のプロダクトロードマップは?SmartPixのようなイノベーションを含めて。
A(Pedro氏):
- BNPL連携強化:信用リスクを取らず、パートナーと利回りをシェア。
- SmartPix:Pixをクレジットカードのように扱える。
- ステーブルコイン決済:Circle等と提携、独自の強みを活かす。
- オフライン決済(POS):既に複数契約あり、ローンチ準備中。
📌 関税・オフライン戦略・コスト見通し(HSBC)
Q(Agarwala氏):
関税の影響、オフライン領域への展開の意図、今後のコスト見通しは?
A(Pedro氏):
- 関税:メキシコでde minimis変更あり、今のところ影響なし。将来的な越境EC全体への潜在リスク。
- オフライン:POSを含むISV・ERPと連携、特定案件のニーズに応える形で対応。
- コスト:H2はOpEx増を見込む(新市場・プロダクト投資、採用など)。
📌 テイクレートの要因分解とトップ10商流(Truist)
Q(Coad氏):
テイクレート改善の要因、特にアルゼンチンや処理コストの影響は?今後の見通しは?
A(Pedro氏):
- アルゼンチンのFXスプレッド圧縮は収益減だが同時にコスト減でもあり、相殺。
- 年間のテイクレートは約1%超を維持する見通し、若干の低下は織り込み済み。
Q(続):
トップ10顧客の成長の内訳は?新国展開 or 既存国でのシェア拡大?
A(Pedro氏):
- トップ50では平均11カ国・48支払い手段での展開(18か月前は8カ国・35支払い手段)。
- トップ10では新国展開と既存国でのシェア拡大の両方が成長要因。

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