ラムリサーチ(ティッカー:$LRCX)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.814 | $0.758 | 〇 |
売上高 | $3.87B (YoY +20.7%) | $3.82B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.800 ($0.725~$0.875) | $0.800 | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $4.05B ($3.75B~$4.35B) | $4.03B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期業績
- 収益は$38.7億で、ガイダンスの中央値を上回った
- 粗利益率は48.5%で、ガイダンス範囲の上限に達した
- 1株当たり利益は$8.14で、ガイダンス範囲の上限に近かった
通期業績
- 2024年度の粗利益率は48.2%で、2013年のNovellus合併以来最高
- フリーキャッシュフローは約$43億(収益の29%)を達成
事業セグメント
- CSBGビジネスが前四半期比22%増と大幅成長
- メモリセグメントは36%で前四半期から減少
- ファウンドリセグメントは43%で前四半期とほぼ同水準
地域別売上高
- 中国は39%で前四半期の42%から若干減少
- 韓国は18%で前四半期の24%から減少
- 台湾は15%で前四半期の9%から増加
2024年の見通し
- WFE市場は$900億台半ばと予想
- ファウンドリ/ロジック、DRAM、NANDへの投資は前年比増加を見込む
- 成熟ノードへのグローバル投資は前年並みと予想
質疑応答ハイライト
NANDビジネスの見通し
- 2025年のNAND WFEは2024年より強くなると予想
- 主にアップグレード需要が牽引すると見込む
- 容量増強の兆しはまだ見られていない
- 長期的にはNAND支出は増加すると見ている
DRAMビジネスの動向
- HBM関連の需要が強く、TSVエッチやめっきで強みを持つ
- 新しいコンダクターエッチツールを導入し、将来のDRAMノードに向けた超小型構造に対応
- DRAMウェハー需要は2025年以降も継続的に成長すると予想
中国ビジネスの展望
- 2024年は上半期に比重がある年になる見込み
- 2025年も堅調な年になると予想しているが、具体的な数字は時期尚早
- 中国ビジネスがなくなることはないと強調
粗利益率の動向
- 9月四半期は47%のガイダンス
- 12月四半期はさらに若干の逆風を予想
- 顧客ミックスが主な要因
- アジア工場の生産拡大に伴い、長期的には利益率改善の見込み
新技術への取り組み
- 第3世代のクライオエッチング技術「Lam Cryo 3.0」を発表
- 従来比2.5倍のエッチング速度と優れたプロファイル制御を実現
- ゲートオールアラウンドやバックサイドパワーデリバリーなど、新技術に向けた製品開発を強化
CSBGビジネスの成長
- 2024年は若干の成長を予想
- 6月四半期は特にReliantビジネスが好調
- スペア部品ビジネスも改善
- メモリ顧客の稼働率向上を背景に、アップグレード需要の回復も期待
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