アメリカン航空(ティッカー:$AAL)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.09 | $1.05 | 〇 |
売上高 | $14.30B (YoY +2%) | $14.37B | × |
ガイダンス 通年EPS | $1.00 ($0.70~$1.30) | $1.82 | × |
業績ハイライト
第2四半期の主要な財務結果
- 調整後税引前利益は10億ドル
- 過去最高の四半期収益143億ドル(前年同期比2%増)
- 調整後1株当たり利益は1.09ドル
- 調整後EBITDARマージンは15.7%
- 調整後営業利益率は9.7%
収益と費用の動向
- ユニット収入は前年同期比5.6%減
- 燃料費と特別項目を除くユニットコストは前年同期比0.1%減
- 国内PRASMは前年同期比6.4%減
- 大手法人からの収益は前年同期比約3%増
キャッシュフローと負債の状況
- 第2四半期のフリーキャッシュフローは約8.5億ドル
- 四半期末の利用可能な流動性は117億ドル
- 総負債を約6.8億ドル削減
- 2021年半ばのピーク時から総負債を130億ドル削減
2024年通期見通し
- 営業利益率は3.5%〜5.5%の見込み
- 調整後1株当たり利益は約1ドルの見込み
- フリーキャッシュフローは約5億ドルの見込み
質疑応答ハイライト
収益見通しについて
- 第4四半期も引き続き圧力がかかる可能性がある
- 法人需要の混乱が長引く可能性がある
- 需要の鈍化や不透明感も影響している可能性がある
- 2023年の販売・流通戦略の影響が上半期に約7.5億ドルあった
- 下半期も同様の影響を想定しているが、シェア回復に向けた取り組みを行っている
キャパシティ計画について
- 第3四半期のキャパシティは前年同期比約3%増の見込み
- 8月は約2%増、9月は1%未満の増加を計画
- 2019年第3四半期と比較すると若干少ないキャパシティとなる見込み
- 国内キャパシティは第3四半期に前年同期比約3.5%増、第4四半期は約3%増の見込み
- 2025年のキャパシティ計画はまだ決定していないが、需要を上回る成長は避ける方針
コスト管理について
- 業界をリードするコスト管理を継続している
- テクノロジーを活用した生産性向上や効率化に注力
- 販売部門の再構築に伴い、一部コスト増加の可能性はある
- 2025年に向けても同様のコスト管理フォーカスを維持する方針
ネットワーク戦略について
- ダラス・フォートワース(DFW)とシャーロット(CLT)のハブポジションに満足している
- フィラデルフィアとシカゴでのプレゼンス回復を目指している
- マイアミとフェニックスも比較的好調
- ビジネス需要に対応できる世界中のネットワークを保有している
- すべてのハブが収益性を確保できると考えている
プレミアム戦略について
- プレミアムビジネスは引き続き重要
- 現在業界最多のプレミアムシートを保有
- 2026年までにプレミアムシートを20%増加させる計画
- 321XLR、777-300、787-9などの新機材導入でプレミアム席を拡大予定
クラウドストライク障害への対応について
- 多くのシステムがオフラインになったが、1時間以内に対応チームを編成
- システムを再稼働させ、航空機を再び運航させる計画を立案・実行
- 金曜日の終わりまでに通常運航に戻すことができた
- 迅速な復旧が当社の強みとなっている
- 気象障害への対応経験が活かされた
- 早期の予防措置と回復のためのステップを重視している
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