ズームインフォ(ティッカー:$ZI)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.17 | $0.24 | × |
売上高 | $291.5M (YoY -5.5%) | $307.68M | × |
ガイダンス 2024Q3EPS | $0.215 ($0.21~$0.22) | $0.25 | × |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $299.5M ($298M~$301M) | $317.23M | × |
ガイダンス 通年EPS | $0.87 ($0.86~$0.88) | $1.01 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.1975B ($1.19B~$1.205B) | $1.26B | × |
業績ハイライト
財務結果
- Q2のGAAP収益は2億9200万ドル
- 調整後営業利益は8200万ドル(利益率28%)
- フリーキャッシュフローは1億2000万ドル
- 3300万ドルの一時的費用計上(過去の売上に関連する貸倒引当金の増加など)
事業の進捗
- 10万ドル以上の顧客コホートが成長し、ARRの43%を占める
- 100万ドル以上の顧客コホートも成長を継続
- エンタープライズARRは前年比9%成長
- データサービス事業は前年比23%成長、117%のネット収益維持率
- Copilotの採用が期待を上回り、1800万ドルのARRを達成
今後の見通し
- 2024年通期のGAAP収益見通しを11億9000万ドル〜12億500万ドルに下方修正
- 調整後営業利益は4億1200万ドル〜4億1800万ドルの見通し
- 1株当たりのフリーキャッシュフローは1ドルを達成し、2025年には大幅な成長を見込む
質疑応答ハイライト
収益ガイダンス引き下げの要因
- 貸倒引当金の増加が約半分を占める
- 残りの半分は市場環境の不確実性に対する保守的な見方
- SMB顧客の支払い遅延や倒産増加が背景に
- 営業改善の効果は2024年末か2025年初頭から現れると予想
SMB顧客への対応策
- リスクの高い小規模顧客に前払いを要求
- Q2では1100万ドルのARRを前払いで獲得(前四半期は100万ドル)
- 営業チームの焦点をミッドマーケットとエンタープライズにシフト
- SMBは依然として顧客の約3分の1を占めるが、クレジットリスクを低減
エンタープライズ事業の動向
- エンタープライズ新規事業は過去最高を記録
- エンタープライズARRは全体の40%以上に成長
- 大口顧客の獲得例:米国最大級の雇用主との140万ドルの3年契約
Copilotの展開状況
- 6月の本格販売開始後、期待を上回る成績
- 1800万ドルのARRを達成、1000以上の顧客が採用
- 顧客エンゲージメントとユーティリゼーション率の改善を確認
- 営業プロセス全体をカバーし、新たなユーザー層を開拓
データサービス事業の成長
- 今後も高成長を維持し、事業の重要な柱に成長する見込み
- ARRの13%を占め、前年比23%成長
- AI関連ワークフローへのデータ統合需要が増加
- 専門チームを構築し、顧客のデータ活用を支援
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