デイブ(ティッカー:$DAVE)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.04 | $1.09 | 〇 |
売上高 | $101M (YoY +38%) | $95.3M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $425M ($415M~$435M) | $407.69M | 〇 |
業績ハイライト
総売上
期間 | 売上 (百万ドル) | 前年比成長率 |
---|---|---|
Q4 2024 | 100.9 | +38% |
通期 2024 | 約346 | +35% |
- 2024年第4四半期は過去最高の売上を記録し、初めて四半期売上が1億ドルを突破。
- **年間売上成長率35%**を達成。
利益とEBITDA
指標 | Q4 2024 | 前年同期比 |
調整後EBITDA | 33.4百万ドル | 3倍増 |
GAAP純利益 | 16.8百万ドル | +16.6百万ドル |
調整後純利益 | 29.6百万ドル | +23.0百万ドル |
- 調整後EBITDAが前年同期比3倍以上の33.4百万ドルに達し、5四半期連続の黒字を達成。
- 2024年通期では初の年間黒字を記録(2019年以来)。
主要指標
指標 | Q4 2024 | 前年同期比 |
月間取引会員 (MTM) | 2.5百万 | +17% |
ARPU (会員あたり収益) | +18% | 6四半期連続の2桁成長 |
ExtraCash(小口融資)起源額 | 1.5十億ドル | +44% |
ExtraCash平均貸付額 | +17% | |
Dave Card利用額 | 457百万ドル | +24% |
- ExtraCash貸付額が前年同期比+44%の15億ドルと記録的成長。
- Dave Card(デビットカード)利用額も前年同期比+24%増。
収益モデルの変更
- ExtraCashの新料金体系を2025年2月19日までに完全移行。
- 5%の固定手数料(最低5ドル、最大15ドル)。
- 即時送金手数料の撤廃。
- チップの選択肢を廃止。
- これにより、長期利用者の収益性が向上し、ARPUの持続的な成長を実現。
費用と信用リスク管理
- 信用損失引当金:16.6百万ドル(+15%)、ExtraCash貸付額の1.12%(前年1.41%)
- 28日延滞率:前年同期比24%改善
- 121日チャージオフ率:1.38%(前年同期比-32%)
- **CashAI(独自の信用審査モデル)**による信用管理の改善が奏功。
質疑応答ハイライト
ExtraCashの新料金モデルによる影響
Q: 料金モデル変更の影響は? A:
- 旧モデルでは利用期間が長いほど収益性が低下する傾向があった。
- 新料金体系により、全顧客層での収益の安定化と増加を確認。
- ARPUとリテンション率が向上し、継続利用者の増加を促進。
顧客獲得コスト(CAC)とマーケティング投資
Q: CACのトレンドと今後の投資計画は? A:
- 2024年Q4のマーケティング投資は前年同期比+26%で、新規会員獲得数は+12%増。
- LTV(顧客生涯価値)向上により、将来的なCAC上昇の影響は限定的。
- 2025年もROIを見ながら慎重に投資を拡大予定。
消費者信用環境とExtraCashの需要
Q: 消費者信用環境の影響は? A:
- サブプライムクレジットカードの延滞率が悪化する中、Daveの信用損失は改善。
- ExtraCashは給与日前の短期資金需要に強みがあり、依然として需要は高い。
- 税還付シーズンの影響でQ1の需要は一時的に減少するが、年間を通じて強い需要を予想。
Coastal Community Bankとの提携
Q: 新しい提携銀行への移行の影響は? A:
- 2025年Q2から新規顧客はCoastal Community Bankへ移行。
- Coastalの信用商品提供能力を活用し、新しいクレジット商品を開発予定。
- 既存顧客も段階的に移行し、最終的に全顧客を移管する計画。
2025年の成長戦略と資本配分
Q: 余剰キャッシュの使い道は? A:
- 2024年末時点の現金・流動資産は約167百万ドル。
- 自社株買いの可能性を検討中。
- 研究開発(R&D)とM&Aの可能性も視野に入れ、事業拡大を推進。
2025年の業績見通し(ガイダンス)
指標 | 2025年予想 | 成長率 |
売上 | 415-435百万ドル | +20~25% |
調整後EBITDA | 110-120百万ドル | +27~39% |
- ExtraCashの新料金体系のフルインパクトにより、2025年も2桁成長を継続。
- 会員獲得とARPUの拡大が成長ドライバー。
- 事業のスケールアップに伴い、調整後EBITDAは2024年比で最大39%増加を見込む。
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