ヒルトン(ティッカー:$HLT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.53 | $1.42 | 〇 |
売上高 | $2.57B (YoY +12.2%) | $2.53B | × |
ガイダンス 通年EPS | $6.96 ($6.89~$7.03) | $5.94 | × |
業績ハイライト
RevPARの回復
- 第1四半期の世界全体のRevPARは前年比2%増
- 米国は前年比0.4%減と伸び悩んだが、主に改装や天候不順、イースター休暇のシフトによる一時的な要因
- 2024年通期のRevPAR成長率は2-4%を見込む
開発とパイプラインの拡大
- 第1四半期に100軒超、約1.7万室をオープン。純客室数は5.6%増
- パイプラインは過去最高の47.2万室、前年同期比10%増
- 2024年通期の純客室数成長率は6-6.5%を予想
ライフスタイル・ブランドの強化
- ・Sydell GroupからNomadブランドを買収
- ・AJ Capitalとの提携でGraduate Hotelsブランドも取得予定
- ・AutoCampとの提携により、アウトドア志向の旅行者にアピール
業績予想
- 2024年第2四半期のRevPAR成長率は2-4%、調整後EBITDAは8億9000万-9億1000万ドル
- 2024年通期のRevPAR成長率は2-4%、調整後EBITDAは33億7500万-34億2500万ドル
- 2024年末までに約30億ドルを株主還元に充当予定
質疑応答ハイライト
2024年通期の見通し
- 第1四半期はやや軟調だったが、通年の見通しに大きな変更はない
- グループとビジネストランジェントの需要回復が続く見込み
- レジャー需要は正常化するが、まだ堅調
- 経済のソフトランディングを前提とした見通し
開発の勢い
- 第1四半期のパイプラインは過去最高の47.2万室、前年同期比10%増
- アジア太平洋やヒルトンガーデンインで契約が好調
- 工事中の客室数は業界トップ
- 複数のライフスタイルブランドを買収・提携し、新セグメントでの成長を加速
中国市場の現状
- 第1四半期のRevPARは前年並み、3月に苦戦
- 大都市は好調も、2次・3次都市では国内旅行の低迷が重し
- アウトバウンドの回復が鍵を握る
- 他のアジア市場では中国人旅行者の恩恵
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