ブレイズ(ティッカー:$BRZE)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.09 | -$0.03 | 〇 |
売上高 | $145.5M (YoY +26.4%) | $141.3M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | -$0.005 (-$0.01~$0.00) | -$0.02 | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $148.0M ($147.5M~$148.5M) | $148.02M | × |
ガイダンス 2025通年EPS | $0.065 ($0.06~$0.07) | -$0.07 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $584.0M ($582.5M~$585.5M) | $580.0M | 〇 |
業績ハイライト
財務結果
- 第2四半期の売上高は前年同期比26%増の1億4550万ドル
- 非GAAP営業利益は420万ドル(売上高比3%)で、初の黒字化を達成
- 非GAAP純利益は910万ドル(1株当たり0.09ドル)
顧客動向
- 総顧客数は2,163社(前年同期比205社増、前四半期比61社増)
- 年間売上50万ドル以上の大口顧客は222社(前年同期比28%増)
- 2社目と3社目の8桁ドル規模の顧客を獲得
プロダクト強化
- Braze Data Platformを発表し、データの統合・活性化・配信を効率化
- AIイニシアチブの継続的な開発を実施
- 無料トライアルプログラムを導入し、新規顧客獲得を促進
業績見通し
- 第3四半期の売上高見通しは1億4750万〜1億4850万ドル(前年同期比約19%増)
- 2025年度通期の売上高見通しは5億8250万〜5億8550万ドル(前年同期比約24%増)
質疑応答ハイライト
RCSサポートについて
- Appleによるiボーズ18でのRCSサポート発表を受け、Brazeは積極的に対応を準備中
- RCSは既存のSMS戦略からの移行が容易で、認証やブランディング、分析機能が強化される
- 既存の柔軟なクレジットモデルにより、顧客は新たな契約なしでRCSを利用可能になる予定
Braze Data Platformの位置づけ
- 顧客エンゲージメントに関連するデータを迅速、完全、低コストでBrazeに取り込むことが目標
- 既存の顧客データ基盤(CDP)やデータウェアハウスを置き換えるのではなく、補完する役割
- 柔軟性と強力な機能を両立し、幅広い顧客ニーズに対応
無料トライアルプログラムの効果
- 技術的な意思決定者が製品を評価する上で重要な役割を果たす
- 競合他社との差別化を図り、製品の信頼性や性能を直接示すことが可能に
- エンタープライズ顧客の複数ステークホルダーによる購買サイクルにおいても有効
顧客獲得戦略の変化
- エンタープライズ顧客の獲得効率が高いため、引き続き注力
- 同時に、プロダクトレッドグロース施策を通じてSMB市場での効率改善にも取り組む
- 地理的拡大、製品拡張、業界別戦略のバランスを取りながら成長を目指す
国際展開の状況
- 国際売上高の成長率が米国を上回る傾向
- 新規市場への投資が奏功し、EMEAや日本などで成長が加速
- 地域ごとの特性(例:メールvsWhatsApp利用)に合わせた戦略を展開
チャネルミックスの変化
- ユーティリティ用途よりもプレミアムな顧客エンゲージメント用途に注力
- WhatsAppなど新チャネルの導入により、徐々に変化が見られる
- 全体的には大きな変動はないが、コスト効率の高いチャネルへのシフトも一部で発生
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