アステララボ(ティッカー:$ALAB)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.33 | $0.28 | 〇 |
売上高 | $159.4M (YoY +144.3%) | $151.55M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.325 ($0.32~$0.33) | $0.30 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $172.5M ($170M~$175M) | $159.53M | 〇 |
🟦 業績ハイライト
📈 売上・利益・成長率
指標 | Q1 FY2025 | Q4 FY2024比 | Q1 FY2024比 |
---|---|---|---|
売上高 | $159.4M | +13% | +144% |
非GAAP粗利益率 | 74.9% | 増加(詳細不明) | 不明 |
非GAAP営業費用 | $65.6M | 増加(R&D拡大) | 不明 |
内訳(R&D) | $45.4M | – | – |
内訳(販売管理費) | $9.4M | – | – |
内訳(一般管理費) | $10.9M | – | – |
非GAAP営業利益率 | 33.7% | – | – |
非GAAP EPS | $0.33 | – | – |
営業キャッシュフロー | $10.5M | – | – |
現金等残高 | $925M | – | – |
ポジティブ要素 ✅
- 売上高は前年比+144%の大幅成長。
- 非GAAP粗利益率は高水準を維持(74.9%)。
- AriesおよびTaurus製品が主導してAI/クラウド向け成長。
ネガティブ要素 ⚠️
- 営業費用の増加(主にR&D)により利益率の維持が今後の課題。
- 中国向け販売に制限影響(ただし全体収益の<10%)。
📊 製品別進捗と事業見通し
製品ファミリー | 特徴と進捗 | 今後の計画 |
---|---|---|
Aries | PCIe 6リタイマーおよび新型ギアボックスが高成長を牽引。スケールアップ用途で採用拡大中。 | ギアボックス搭載でCPU/GPU間の世代差を吸収。Q2も出荷増見込み。 |
Taurus | Ethernet SCM、400Gインフラ向けに引き合い増加。 | 次世代(100G)移行に向け複数顧客と取り組み中。 |
Scorpio P/Xシリーズ | PシリーズはPCIe/Ethernetスイッチ、XシリーズはGPU接続向け高性能スイッチ。 | Xシリーズは高ASP・アンカーソケット化を目指し、2026年以降に売上貢献大。 |
Leo (CXL) | CXLメモリ拡張用、H2より量産立ち上げ見込み。 | H2での本格出荷に向け資格取得中。 |
COSMOSソフトウェア | 複数製品の統合管理・可視化を実現するフレームワーク。 | Scorpioとの連携でラック全体のデータ可視性・診断性を提供。 |
📆 ガイダンス(2025年度Q2見通し)
指標 | Q2 FY2025 ガイダンス |
---|---|
売上高 | $170M~$175M(+7~10% QoQ) |
非GAAP粗利益率 | 約74% |
非GAAP営業費用 | $73M~$75M(主にR&D) |
非GAAP EPS | $0.32~$0.33 |
Leo(CXL) | 引き続きプリプロダクション出荷 |
Scorpio | Q2後半より量産出荷開始、2025年通期で売上比10%以上に成長見込み |
ポジティブ要素 ✅
- 売上は継続的な成長基調を維持。
- ScorpioやLeoなど高成長製品の本格展開が控える。
リスク要因 ⚠️
- 中国制裁や関税問題は流動的。
- Scorpioなど高ASP製品の量産時期がシステム全体の複雑性に依存。
🟦 質疑応答ハイライト
📌 AI需要と地政学リスク
Q: 中国制裁やAI支出ピーク懸念の影響は?
A:
- 中国制裁による影響はあったが、全体売上の10%未満で管理可能。
- タリフ(関税)による影響は現時点で軽微だが、注視中。
- 北米ハイパースケーラーはCapExを維持または引き上げており、成長期待を維持。
📌 スケールアップ接続機会(Scorpio XとUALink)
Q: スケールアップでの成長機会とUALinkの時期は?
A:
- Scorpio XがGPU間接続の中核(アンカーソケット)として機能。
- 1アクセラレータあたり数百ドル規模の貢献。
- UALink 1.0仕様は発表済で、2026年に初期製品、2027年に収益寄与見込み。
📌 PCIe Gen6 ギアボックス展開
Q: Aries 6ギアボックスの用途と成長可能性は?
A:
- CPU(Gen5)とGPU(Gen6)の速度不一致を解消。
- 既にプリプロダクション出荷中で複数顧客で採用進行中。
- リタイマーより高ASPであり、Aries事業の成長ドライバー。
📌 Scorpio PとXの売上規模と展望
Q: Scorpio PとXの売上規模は?どちらが将来的に大きくなる?
A:
- PとXシリーズはそれぞれ最大$2.5BのTAM。
- Xシリーズは新興市場向けで2026年以降に急成長、将来の最大貢献製品へ。
- Xは他製品との連携中核(COSMOS連携)としても位置づけ。
📌 ソリューション形態(チップvsボード)
Q: 今後はチップ製品中心か?それともモジュール展開も?
A:
Taurusのようにボード形態も今後拡大予定。
顧客要望に応じ、シリコンからモジュール、COSMOSソフトまで統合的に提供。
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