クアルコム(ティッカー:$QCOM)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.33 | $2.26 | 〇 |
売上高 | $9.39B (YoY +11.3%) | $9.21B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $2.55 ($2.45~$2.65) | $2.47 | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $9.9B ($9.5B~$10.3B) | $9.7B | 〇 |
業績ハイライト
2024年度第4四半期の業績
- 売上高: 102億ドル
- 非GAAPベースのEPS: 2.69ドル
- チップセット事業収益: 87億ドル
- ライセンス事業収益: 15億ドル
2024年度通期の業績
- 売上高: 390億ドル
- 非GAAPベースのEPS: 10.22ドル (前年比21%増)
- フリーキャッシュフロー: 112億ドル (過去最高)
- 現金・市場性有価証券残高: 133億ドル
2025年度第1四半期の見通し
- 売上高: 105-113億ドル
- 非GAAPベースのEPS: 2.85-3.05ドル
- QCTセグメント売上高: 90-96億ドル(EBITDA利益率29-31%)
- QTLセグメント売上高: 14.5-16.5億ドル(EBITDA利益率73-77%)
質疑応答ハイライト
自動車事業の好調な推移について
- 市場環境の影響は限定的で、新モデルの投入とシェア拡大が成長を牽引
- 新製品のSnapdragon Ride EliteとCockpit Eliteは、AI性能が12倍向上
- コックピット事業が現在の主力で、ADAS事業は今後数年で成長が加速する見込み
IoT事業の回復について
- 第4四半期は消費者向け、産業向け、ネットワーク向けの全分野で成長
- PCやXR向けの新製品投入が貢献
- 流通在庫の正常化も業績に寄与
- 産業向けIoTは、AI対応ソリューションの需要拡大による成長が期待される
ハンドセット事業の動向について
- 2024年のグローバルスマートフォン市場は前年比で低〜中単桁台の成長を予想
- 中国OEMからの売上は前四半期比40%以上の成長を見込む
- プレミアム層での競争力が高く、Android向けプレミアム層収益は競合の5倍以上
- ファーウェイ向け売上の減少を補って余りある成長を達成
チップセット事業の利益率について
- 第4四半期は製品ミックスの改善により予想を上回る
- 第1四半期も第4四半期と同水準を見込む
- 製品ミックスは事業全体およびハンドセット事業内で良好な状態を維持
PC事業の進捗について
- Snapdragon X Plusの投入により700ドル価格帯に参入
- プラットフォーム採用数は5月の20から58に増加(約3倍)
- Windows搭載デバイスで性能面でのリーダーシップを確立
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