ノルウェージャンクルーズ(ティッカー:$NCLH)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.99 | $0.95 | 〇 |
売上高 | $2.81B (YoY +10.6%) | $2.77B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.65 | $1.58 | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主要業績
- 過去最高の四半期総収益と調整後EBITDAを達成
- 調整後EPSは31%増の0.99ドル(為替の0.06ドルのマイナス影響含む)
- ネットレバレッジは5.58倍まで改善(2023年末から約1.75ポイント改善)
通期見通しの上方修正
- 通期のネットイールド成長率を9.4%に引き上げ(従来比120ベーシスポイント上昇)
- 調整後EBITDAは約24.25億ドルに上方修正
- 調整後EPSは約1.65ドルに上方修正(前年比136%増)
- 年末のネットレバレッジは約5.4倍まで改善見込み
戦略的進展
- 2026年度の財務目標達成に向けて順調に進捗
- 3億ドルのコスト削減プログラムは計画を上回るペースで進展
- 新造船計画も順調に進捗(Norwegian Luna、Alluraなど)
質疑応答ハイライト
イールド(収益性)に関する質問
- 第3四半期のイールド成長率は7%と大幅に加速
- 第4四半期は5%程度の成長率を予想
- 中東航路の変更による影響(第4四半期の約10%の供給に影響)があるものの、カリブ海路線などが好調に推移
2025年の見通しに関する質問
- すべてのブランド、地域、四半期において予約状況は良好
- 価格と搭乗率は2024年と同等もしくはそれ以上の水準
- 第1四半期は前年同期の高い伸び(16%)との比較や、ドライドック影響により、通年平均を下回る見込み
コスト削減に関する質問
- 2024年の1億ドルのコスト削減目標は上回るペース
- 2026年までの3億ドル削減計画も順調に進捗
- コスト削減はゲスト体験を損なわない範囲で実施
- インフレ率を下回るコスト増加に抑制する方針を継続
乗船前予約に関する質問
- ほぼすべての顧客が何らかの事前予約を実施
- 飲み物パッケージ、ダイニングパッケージ、スパ、ショアエクスカーションなどが人気
- 事前予約による収益は前年比で中単位の成長率を維持
Great Stirrup Cayの開発状況
- 新しい桟橋は2024年第4四半期に完成予定
- 完成後は冬季の利用が増加見込み
- 2026年からは現在の2倍の観光客受け入れが可能に
- 顧客満足度向上、収益増加、リピート率向上を期待
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