グラブ(ティッカー:$GRAB)の2024年第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.01 | $0.00 | 〇 |
売上高 | $716M (YoY +16.4%) | $699.8M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $2.77B ($2.76B~$2.78B) | $2.76B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- Q3 2024の調整後EBITDAは前年同期比3倍以上の9,000万ドルを達成
- 11四半期連続で調整後EBITDAが改善
- 通年の調整後EBITDA見通しを308-313百万ドルに設定
ユーザー指標
- 月間アクティブユーザー(MTU)は前年同期比16%増の4,200万人
- MTUは東南アジア人口の約5%を占める
- 年間アクティブユーザー(ATU)は人口の約15%
セグメント別実績
- デリバリー事業のGMVは前年同期比16%増(現地通貨ベース)
- GrabMartはGrabFoodの1.7倍の成長率
- モビリティ事業のGMVは前年同期比30%増(高付加価値サービス)
フィナンシャルサービス
- 融資実行額は前年同期比38%増、四半期比13%増の565百万ドル
- 顧客預金残高は四半期比50%増で10億ドル超
- NPL比率は約2%を維持
質疑応答ハイライト
競争環境について
- インドネシアでは競合他社の支出増加にもかかわらず、注文頻度は前年同期比で上昇
- 東南アジアで次点の競合の4倍の規模を維持
- 規模のメリットを活かした収益性の向上を継続
インセンティブ戦略について
- 新製品導入時には消費者行動を変えるためのインセンティブが必要
- 四半期ごとの変動はあるものの、GMV比での長期的な低下トレンドを維持
- AIターゲティングの活用で効率性を向上
成長戦略について
- 手頃な価格帯のサービスで新規ユーザーを獲得
- 高付加価値サービスでマージン改善
- クロスセル(フードとマート)で注文頻度を5倍に向上
キャッシュとバイバックについて
- Q3の調整後フリーキャッシュフローは138百万ドル
- 現在のバイバックプログラム(5億ドル)の約1.9億ドルを実施済み
- 有機的成長への投資を最優先としつつ株主還元も継続
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