インテル(ティッカー:$INTC)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.18 | $0.14 | 〇 |
売上高 | $12.72B (YoY +8.5%) | $12.8B | × |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.10 | $0.24 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $13.0B ($12.5B~$13.5B) | $13.6B | × |
業績ハイライト
売上高
- 第1四半期の売上高は127億ドル、前年同期比9%増
- ガイダンスのミッドポイントを上回る
利益
- グロスマージンは45.1%、ガイダンスを60ベーシスポイント上回る
- EPS 0.18ドルでガイダンスを0.05ドル上回る
キャッシュフロー
- 第1四半期のフリーキャッシュフローはマイナス62億ドル
事業セグメント別売上高
- Intel Productsは119億ドル、前年同期比17%増
- Intel Foundryは44億ドル、前年同期比10%減
2024年通期見通し
- 売上高とEPSの成長を見込む
- 売上高の伸びは下期に加速すると予想
質疑応答ハイライト
データセンター向けサーバーのロードマップと需要見通し
- Sierra Forest (Intel 3)とGranite Rapids (Xeon 6)の出荷時期を確認
- 両製品で下期から来年にかけシェア回復を見込む。特にSierra Forestは消費電力パフォーマンスが重要な領域で新規設計獲得の機会
- 来年のClearwater Forest (Intel 18A)で更なるシェア獲得を狙う
生成AI(GenAI)サーバーにおけるCPUの重要性
- LLMはアクセラレータ上で動くが、リアルタイムデータやデータベースはCPU(Xeon)上
- Retrieval Augmented Generation (RAG)のようなユースケースでは、フロントエンドのデータベースがXeonで重要な役割
- 70億パラメータモデルがXeonでネイティブに動作。TCO面で魅力的
- 既存のセキュリティ、ネットワーク、管理技術をそのまま利用できるメリット
ファウンドリービジネスの収益見通し
- 第1四半期の営業損失は2〜4億ドル程度。第2四半期は立上げコスト増加で拡大
- 2025年にかけて毎四半期改善し、2030年までの中間地点でブレークイーブンを目指す
外部ファウンドリに出している製造の内製化
- 製品の意思決定時点でプロセスを決めるため、柔軟性は限定的
- 今年・来年が外部委託のピークで、来年後半から内製化が加速
- Pantherlake (Client)とClearwater Forest (Server)は間違いなくIntel 18Aで最高の製品に
AIアクセラレータのソフトウェアロードマップ
- 推論ではソフトウェアの互換性はそれほど必要ない
- ユーザーのユースケースに対応しGaudi 2/3のソフトウェアスタックの成熟度は向上
- Gaudi 3からFalcon Shoresへはスムーズなアップグレードを提供
- 業界は抽象度の高いPythonやTritonに移行しつつあり、方向性は一致
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