アプライドマテリアルズ(ティッカー:$AMAT)の2024年第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.12 | $2.02 | 〇 |
売上高 | $6.78 (YoY +5.4%) | $6.67B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $2.18 ($2.00~$2.36) | $2.14 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $6.93B ($6.89B~$6.97B) | $6.92B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の業績
- 過去最高の売上高67.8億ドルを記録(前年同期比5%増)
- 非GAAPベースのEPSは2.12ドル(前年同期比12%増)
- 半導体システム部門の売上高は49.2億ドル(前年同期比5%増)
- AGS(Applied Global Services)部門の売上高は過去最高の15.8億ドル(前年同期比8%増)
- ディスプレイ部門の売上高は2.51億ドル(前年同期比7%増)
第4四半期の見通し
- 売上高は69.3億ドル(±4億ドル)を予想
- 非GAAPベースのEPSは2.18ドル(±0.18ドル)を予想
- 半導体システム部門の売上高は約51億ドルを予想
- AGS部門の売上高は約16.1億ドルを予想
- ディスプレイ部門の売上高は約2億ドルを予想
その他のハイライト
- 高帯域幅メモリ(HBM)関連の売上高が2024年に6億ドル超(2023年の約6倍)になる見込み
- 先端パッケージング事業の売上高が2024年に約17億ドルに成長する見通し
- ゲートオールアラウンド関連の売上高が2024年に25億ドル超になる見込み
質疑応答ハイライト
WFEの見通しについて
- AIに関連する分野で非常に強い需要がある
- リーディングエッジは加速しており、ゲートオールアラウンド関連の設備投資は25億ドルの予測を維持
- DRAM、HBMメモリはAI関連投資の影響で強い需要が続いている
- ICAPS(IoT、通信、自動車、電源、センサー)ビジネスは引き続き非常に堅調
- 2025年については具体的なガイダンスは出していないが、リーディングエッジ技術に関しては楽観的な見方をしている
中国向け売上高について
- 第3四半期の中国向け売上高は全体の32%で、これは通常レベル
- DRAMの中国向け出荷はほぼゼロになった
- ICAPSが中国向け売上高の大部分を占めており、堅調に推移している
- 中国のICAPSマーケットは顧客の増加や稼働率の改善など、全体的に活況を呈している
- 第4四半期も中国向け売上高比率は30%程度で推移する見込み
ICAPSビジネスの動向
- 2024年度は過去最高の売上高を記録する見込み
- 長期的には年平均成長率で中~高シングルディジットの成長を予想
- クリーンエネルギー、再生可能エネルギー、電化、AIエッジ、センサーなどの分野が成長をけん引
- 中国以外の地域でも成長が見られる
- 過去5年間で20以上の主要な新製品を投入し、市場シェアを拡大している
先端パッケージング事業について
- 2024年の売上高は17億ドルに達する見込み(前年比6億ドル増)
- 成長の大部分はHBM関連の設備によるもの
- 今後数年間で事業規模が倍増する可能性があると予想
- AIワークロード向けの高性能システム開発競争が事業成長をけん引している
- ハイブリッドボンディングや新技術の開発に注力しており、将来の成長に期待
粗利率の見通し
- サービス事業やディスプレイ事業の成長が全体の粗利率に与える影響に注意が必要
- 第3四半期の粗利率は47.4%で、これが今後のベースラインになる見込み
- 2025年度には48%以上を目指している
- 中国向け売上高の減少による逆風があったが、価格設定の改善やコスト削減で相殺
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