パランティア(ティッカー:$PLTR)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.14 | $0.11 | 〇 |
売上高 | $838M (YoY +36%) | $781.2M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $860M ($858M~$862M) | $799.4M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $3.749B ($3.741B~$3.757B) | $3.53B | 〇 |
業績ハイライト
全体業績
- 2024年第4四半期の売上高は前年同期比36%増、前期比14%増の8億2,800万ドル
- 2024年通期の売上高は前年比29%増の28億7,000万ドル
- 調整後営業利益率は45%、過去最高を記録
- Rule of 40スコアは第4四半期に81を達成
米国事業
- 米国事業全体の売上高は前年比52%増
- 米国商用事業の売上高は前年比64%増、前期比20%増
- 米国政府事業の売上高は前年比45%増、前期比7%増
受注実績
- 第4四半期のTCV(契約総額)は17億9,000万ドルで前年比56%増
- 1,000万ドル以上の契約を32件獲得
- 米国商用事業のTCVは8億300万ドルで前年比134%増
顧客基盤
- 顧客数は前年比43%増の711社
- 米国商用顧客数は前年比73%増の382社
- 上位20顧客からの過去12ヶ月の平均収益は前年比18%増の6,500万ドル/社
2025年度見通し
- 売上高は37億4,100万~37億5,700万ドル(前年比31%増)を見込む
- 米国商用事業の売上高は10億7,900万ドル以上(54%増以上)を見込む
- 調整後営業利益は15億5,100万~15億6,700万ドル
- 調整後フリーキャッシュフローは15億~17億ドルを見込む
質疑応答ハイライト
オントロジーの独自性について
- 複数の業界・企業に対応するソフトウェアを構築する上で不可欠な要素
- AIが企業のデータにアクセスする際の中間表現として機能
- セキュアで管理可能な方法でLLMを企業に統合することを可能に
- 長期的な製品開発と企業データへのアクセス経験が必要で再現は困難
DeepSeek AIモデルの影響
- モデルのコモディティ化とAIの軍拡競争を示す事例として言及
- 技術的な革新性を評価しつつ、IPの盗用の可能性も指摘
- 米国全体としての対応が必要な国家レベルの課題と認識
案件のスピード感について
- バックオフィス処理を5日から3分に短縮するなど、劇的な改善効果を実現
- 特に米国企業においてプラグマティックな導入姿勢が見られる
- 競合他社に遅れを取らないための迅速な意思決定が進んでいる
行政のデジタル化への対応
- 政府のソフトウェアプロジェクトの説明責任と透明性向上に期待
- 商用市場での実績が政府分野でも評価される可能性
- 実用的で費用対効果の高いソリューションを提供できる立場にある
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