ディーローカル(ティッカー:$DLO)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.15 | $0.10 | 〇 |
売上高 | $171.28M (YoY +6.3%) | $203.12M | × |
業績ハイライト
第2四半期の主要業績
- TPV (Total Payment Volume)は60億ドルに達し、前年同期比38%増、前四半期比14%増を記録
- 収益は1億7100万ドルで前年同期比6%増
- 粗利益は7000万ドルで前年同期比1%減
- 調整後EBITDAは4300万ドルで前四半期比16%増、前年同期比18%減
- 純利益は4600万ドルで前四半期比161%増、前年同期比3%増
地域別実績
- ラテンアメリカの粗利益は5400万ドルで前年同期比13%減
- アフリカ・アジアの粗利益は前年同期比79%増
2024年通期見通し
- TPVは230億-250億ドル
- 粗利益は2億8000万-3億ドル
- 調整後EBITDAは1億6000万-1億8000万ドル
質疑応答ハイライト
ガイダンス変更の理由
- 既存の706の加盟店の取引量予測を見直した結果、下方修正
- 新規加盟店獲得のパイプラインがTier 0(大手)加盟店に偏っており、手数料率が低い
- 新興国通貨の弱含み予想
ローカル取引の増加と手数料率への影響
- ローカル取引の増加とTier 0加盟店の集中により、短期的には手数料率の緩やかな低下が続く見込み
- 長期的には、請求書発行や新サービスの導入により、手数料率の低下を相殺することを目指す
投資サイクルと利益率の見通し
- 製品開発、技術、バックオフィス機能強化への投資を継続
- 短期的な利益率の低下を許容しつつ、長期的な成長に向けた投資を実施
- 複数四半期にわたる投資サイクルを経て、中期的には過去の利益率水準(EBITDA/粗利益75%)への回復を目指す
通貨変動の影響
- アルゼンチン、エジプトの通貨変動が特に大きな影響
- ナイジェリアでは通貨切り下げにもかかわらず、取引量増加により粗利益は増加
- 全体として新興国通貨の弱含みを想定
競合他社との差別化要因
- 新興国通貨ペアのFXスプレッドにより、先進国市場よりも高い手数料率を実現
- 新興国40カ国以上に特化したAPI層とミドルウェアを提供
- 複雑な規制や決済システムを抽象化し、単一インターフェースで提供
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