決算:NCNO 2025Q2

決算

エヌシーノ(ティッカー:$NCNOの2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for NCNO

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$0.14$0.13
売上高$132.4M
(YoY +13%)
$131.1M
ガイダンス
2025Q3EPS
$0.155
($0.15~$0.16)
$0.16×
ガイダンス
2025Q3売上高
$137.0M
($136.0M~$138.0M)
$138.65M×
ガイダンス
通年EPS
$0.675
($0.66~$0.69)
$0.67
ガイダンス
通年売上高
$541.5M
($538.5M~$544.5M)
$541.7M×

業績ハイライト

第2四半期の財務結果

  • 第2四半期の総収益は1億3240万ドルで、前年同期比13%増
  • サブスクリプション収益は1億1390万ドルで、前年同期比14%増
  • 非GAAPの営業利益は1930万ドルで、前年同期の1120万ドルから増加
  • 非GAAPの純利益は1580万ドル、希薄化後1株当たり0.14ドル

事業の進捗

  • 米国の企業向けおよび地域コミュニティ向け事業の粗ブッキングが前年同期比36%増加
  • 国際事業のパイプラインが前年同期比約30%増加
  • Banking Advisorの導入が進み、第2四半期に8件の契約を獲得
  • DocFoxとAllegroの統合が順調に進行

通期見通し

  • 通期の総収益見通しを5億3850万ドル〜5億4450万ドルに維持
  • 非GAAPの営業利益見通しを8700万ドル〜9000万ドルに引き上げ

質疑応答ハイライト

金融機関の支出意欲について

  • 米国市場では正常化が進み、継続的なイノベーションと既存システムのアップグレードが見られる
  • 国際市場では大規模な変革プロジェクトが増加傾向にある
  • 日本、オーストラリア、欧州などで大規模な変革案件が増えている
  • Banking Advisorなどの新技術への関心が高まっている

プラットフォーム価格設定への移行について

  • 顧客は新しい価格モデルを好意的に受け止めている
  • 資産規模や消費量に基づく保証された基本価格と、追加使用量に対する単価を組み合わせたモデル
  • 内部での規律ある実行が最大の課題
  • 契約更新のタイミングに合わせて3〜4年かけて移行を進める予定

国際事業の状況について

  • 国際市場のパイプラインは前年比30%増加
  • 欧州などでは規制やコンプライアンス対応が主な動機
  • 米国に比べてポイントソリューションの需要が高い
  • ニュージーランドやイギリスなど、市場への浸透が進んでいる国もある

モーゲージ事業の見通しについて

  • 金利引き下げがモーゲージ市場回復の触媒になると期待
  • 銀行向けモーゲージ事業のACV(年間契約価値)ブッキングが前年比46%増加
  • プラットフォーム価格設定への移行が2〜3年で完了する見込み
  • 市場全体の回復に伴い、nCinoのモーゲージ事業も大きく成長する可能性がある

新製品と収益構成の変化について

  • コマーシャル・オンボーディングや住宅ローン製品が国際市場での次の大きな機会
  • 非商業銀行向け製品の比率が50%を超え、今後も60%程度まで上昇する見込み
  • クロスセルとNewロゴの比率は60:40程度になると予想
  • 米国市場が今後3年間は国際市場を上回るペースで成長すると予想

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