決算：ABBV 2024Q4

アッヴィ(ティッカー：$ABBV)の2024年度第4四半期決算についてまとめます

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

業績ハイライト

2024年度の業績概要

• 調整後EPS：10.12ドル（当初ガイダンスの中央値を0.49ドル上回る）
• 総売上高：563億ドル（当初ガイダンスを20億ドル以上上回る）
• 売上高は前年比4.6%増（HUMIRAの米国での50億ドルの減少にもかかわらず）
• HUMIRA以外のポートフォリオは18%以上の成長、第4四半期は22%成長

2025年の見通し

• 調整後EPSガイダンス：12.12-12.32ドル
• 売上高見通し：約590億ドル（業務ベースで5.7%成長）
• メディケアパートDの再設計により、ポートフォリオ全体で約4%のマイナス影響を想定

主要製品の2025年売上高予測

• 免疫領域：294億ドル
  • Skyrizi：159億ドル（41億ドル以上の成長）
  • Rinvoq：79億ドル（約20億ドルの成長）
  • HUMIRA：56億ドル（米国売上40億ドル）
• オンコロジー：63億ドル
  • IMBRUVICA：27億ドル
  • VENCLEXTA：26億ドル
  • ELAHERE：7.5億ドル
• 美容：53億ドル
• 神経科学：100億ドル
• アイケア：22億ドル

R&D進捗

• Skyriziの潰瘍性大腸炎での承認取得
• EPKINLYの濾胞性リンパ腫での承認取得
• ELAHEREの白金製剤耐性卵巣がんでの承認取得
• VYALEVの進行期パーキンソン病での承認取得
• BOTOX、JUVEDERMの新適応症での承認取得

質疑応答ハイライト

Skyrizi・Rinvoqの価格動向

• 価格は年間で低単位の減少傾向
• メディケアパートD再設計の影響を除けば、価格低下は緩やかな傾向が継続する見込み
• 成長の主要因は価格ではなく販売量の増加

美容事業の見通し

• 2025年を底として回復を想定
• 2029年までの年間成長率は高単位の数字を予測
• 米国では新しいロイヤリティプログラムの再導入により、市場シェアの回復を期待

メディケアパートD再設計の影響

• 全体の売上高に対して約4%のマイナス影響を見込む
• 影響を受ける患者は標準適格者（約3分の1の患者）が中心
• 低所得補助対象者や企業保険加入者（残り3分の2）への影響は限定的

パイプライン開発状況

• Teliso-Vの非小細胞肺がんでの承認を2025年上半期に期待
• Rinvoqの巨細胞性動脈炎での承認を第2四半期に期待
• Tavapadonのパーキンソン病での規制当局への申請を予定
• BoNT/E（ボツリヌス毒素）の美容領域での開発進捗