アレグロ・マイクロシステムズ(ティッカー:$ALGM)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.07 | $0.06 | 〇 |
売上高 | $177.9M (YoY -30.2%) | $176.3M | 〇 |
ガイダンス 2025Q4EPS | $0.05 ($0.03~$0.07) | $0.08 | × |
ガイダンス 2025Q4売上高 | $185M ($180M~$190M) | $184.9M | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第3四半期の売上高は1億7,800万ドル
- 非GAAPベースのEPSは0.07ドルで、いずれもガイダンスの中央値を上回る
- グロスマージンは49.1%、営業利益率は10.8%、調整後EBITDAマージンは17%
売上高の内訳
- 自動車向け売上高は1億3,000万ドル(前四半期比8%減)
- E-モビリティ売上高は6,300万ドル(前四半期比12%減)で自動車売上高の48%を占める
- 産業およびその他の売上高は4,800万ドル(前四半期比5%増)
- 地域別売上高:中国28%、アジア(中国除く)22%、日本21%、欧州15%、米州14%
事業状況
- 四半期内の受注が増加し、チャネル在庫の低下を示唆
- キャンセルがほぼ収束し、受注は過去8四半期で最高、前年同期比50%増
- 中国におけるサプライチェーンのローカライゼーションが進展
- 地域のOSATパートナーからの出荷を開始し、今年中に出荷量を拡大予定
新製品開発
- 過去2年間で新製品導入数を2倍に増加
- 新しい誘導式位置センサーを含む磁気センシングポートフォリオを強化
- 消費電力を50%削減した新型マイクロパワー磁気スイッチとラッチを開発
- 業界最速の応答時間を持つ統合型電流センサーICを発表
質疑応答ハイライト
グロスマージンについて
- Q4のグロスマージンガイダンスは46-48%
- 200ベーシスポイントの逆風要因:
- 年間価格契約の影響(コスト削減が在庫を通じて反映されるまで1-2四半期かかる)
- 過剰在庫および生産調整に伴う設備稼働率低下の影響
- Q4が2025年度のグロスマージンの底になると予想
需要動向について
- 自動車生産は横ばいだが、xEVとADASの二桁成長が継続すると予想
- ハイブリッド車向けの部品コンテンツはBEVと同等レベル
- 産業分野では、医療機器やデータセンター向けが好調
- 太陽光発電分野は依然として軟調
在庫状況について
- 北米の在庫水準は健全なレベルに
- 欧州は在庫調整に加えて構造的な課題も存在
- アジアは順調に推移
- ホットスポット(在庫過多の領域)は残るものの、全般的な在庫状況は改善
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