アプライドマテリアルズ(ティッカー:$AMAT)の2025年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $2.17 | $2.10 | 〇 |
| 売上高 | $6.8 (YoY -3.5%) | $6.67B | 〇 |
| ガイダンス 2026Q1EPS | $2.18 ($1.98~$2.38) | $2.15 | 〇 |
| ガイダンス 2026Q1売上高 | $6.85B ($6.35B~$7.35B) | $6.80B | 〇 |
業績ハイライト
通期業績(2025年度)
| 項目 | 数値 | 前年比 | コメント |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $28.4B | +4% | 全セグメントで成長。中国市場の制限にも関わらず、成長を維持。 |
| 半導体システム売上 | 非開示(総売上の大部分) | +4% | 中国市場でのアクセス制限が影響も、ファウンドリ・DRAMで記録的売上。 |
| AGS(サービス)売上 | $6.4B | +3% | サブスクリプション収益が2/3以上を占め、安定した二桁成長。 |
| ディスプレイ売上 | 非開示 | +20% | 第4四半期に前年比+68%の伸び。 |
| 営業利益 | 非開示 | 非開示 | 非GAAPベースで増加。 |
| 非GAAP粗利益率 | 48.8% | +1.2pt | 25年ぶりの高水準。先端製品構成と価格改定が貢献。 |
| 非GAAP営業費用 | 非開示 | +5% | R&D投資が+10%。AIやデジタル技術人材の追加。 |
| 非GAAP EPS | 非開示 | +9% | 価格改善・コスト制御が奏功。 |
| フリーキャッシュフロー | $5.7B | 非開示 | EPICセンターへの設備投資($2.3B)が含まれる。 |
| 株主還元 | $6.3B | 非開示 | 配当($1.4B)と自社株買い($4.9B)含む。 |
第4四半期業績(FY25 Q4)
| 項目 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 総売上高 | $6.85B(ガイダンス中央値) | ガイダンス中央値を上回る。 |
| 中国売上比率 | 25%(Q4) | 通年では28%。前年Q1の45%から大幅低下。 |
| 非GAAP粗利益率 | 約48.4% | QoQ横ばい、YoY +0.6pt。 |
| セグメント別:半導体システム | $5.025B(Q1ガイダンス) | 200mm装置をAGSから移管予定。 |
| セグメント別:AGS | $1.52B(Q1ガイダンス) | 完全にリカーリング収益構成へ移行。 |
| セグメント別:その他(Display) | $305M(Q1ガイダンス) | ディスプレイ事業は”Corporate & Other”に移管。 |
ガイダンス(FY26 Q1)
- 総売上高:$6.85B(±$500M)
- 非GAAP EPS:$2.18(±$0.20)
- 非GAAP粗利益率:約48.4%
- 営業費用:約$1.33B
- 税率:約13%
経営陣コメント
- CEO Gary Dickerson:
- 「AIの進展により、半導体と装置の需要はかつてない規模に拡大している」
- 「2026年後半に向けて顧客との共同開発が活発化。1~2年先の需要計画も可視化されてきた」
- 「中国のアクセス制限がある中でも、DRAM、ロジック、パッケージングで高シェアを維持・拡大」
- CFO Brice Hill:
- 「AIデータセンター向けの需要が、先端ファウンドリ、DRAM、HBMの成長を牽引する」
- 「2026年後半からの成長に備え、供給体制と人員再編を実施」
- 「粗利益率改善の主因は価格改定。さらなる改善余地あり」
質疑応答ハイライト
AI需要とWFE成長の見通し
Q(Christopher Muse):AI投資が急拡大する中で、顧客との会話や需給見通しに変化は?
A(Gary Dickerson):過去1〜2ヶ月で顧客からの需要可視性が大幅に改善。2026年後半の大規模な生産立ち上げに向け、1〜2年先のオーダーに備えた準備を求められている。
Q(Vivek Arya):2026年のWFE市場成長率とAppliedのアウトパフォーム可能性は?
A(Brice Hill):中国とICAPSの一部で調整があるが、AI駆動による先端ロジックとDRAMの伸びが市場成長を牽引。Appliedは構成上優位。
中国市場と制限の影響
Q(Yu Shi):他社は中国売上が前年比+20%と成長している中で、Appliedは減少しており、シェアを失っているのでは?
A(Gary Dickerson & Brice Hill):販売可能な顧客に限定すればシェアは維持。DRAMや先端NANDへのアクセス制限が影響した。ICAPS向けには複数の新製品投入を準備中。
Q(Atif Malik):中国比率が25%程度を維持しているのはなぜ?
A(Brice Hill):Q1はたまたまその水準だが、通年では減少見通し。中国はICAPS需要が継続しており、予測が難しい。
PVD(物理気相成長)への競争圧力
Q(Sankarnarayanan & Timothy Arcuri):ALDによる代替の懸念がある中、PVD事業の持続性は?
A(Gary Dickerson):PVDはAI向け配線で不可欠な技術。競合に比べて性能・歩留まり・統合度に優れる。Selective ALDとの統合製品で50%の抵抗低減を実現。今後も成長を確信している。
粗利益率とコスト構造
Q(Stacy Rasgon):粗利益率の上昇タイミングと構造的改善策は?
A(Brice Hill):48.4%は現状の売上規模では妥当。価格改定と製品ミックスが主因。26年後半のボリューム増によりレバレッジ効果が期待される。加えてAI活用による業務効率化も推進中。
高帯域メモリ(HBM)・先端パッケージング
Q(Joe Quatrochi):HBM/先端パッケージングの売上は前年比で減少?
A(Brice Hill & Gary Dickerson):2024年後半の大口出荷の反動で若干減少したが、概ねフラット。中長期的には3Bドル超への拡大計画を維持。HBMの普及・パッケージサイズ拡大が追い風。

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