パランティア(ティッカー:$PLTR)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.09 | $0.08 | 〇 |
売上高 | $678.13M (YoY +27.2%) | $652.42M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $699M ($697M~$701M) | $680.2M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.746B ($2.742B~$2.750B) | $2.7B | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- 第2四半期の売上高は6億7800万ドルで、前年同期比27%増、前期比7%増
- 戦略的商業契約を除くと、売上高は前年同期比30%増、前期比10%増
顧客数
- 顧客数は前年同期比41%増、前期比7%増の593社
セグメント別売上高
- 商業セグメント: 3億700万ドル(前年同期比33%増、前期比3%増)
- 米国商業セグメント: 1億5900万ドル(前年同期比55%増、前期比6%増)
- 政府セグメント: 3億7100万ドル(前年同期比23%増、前期比11%増)
利益
- 調整後営業利益: 2億5400万ドル(調整後営業利益率37%)
- GAAP営業利益: 1億500万ドル(営業利益率16%)
- GAAP純利益: 1億3400万ドル(純利益率20%)
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 1億4400万ドル
- 調整後フリーキャッシュフロー: 1億4900万ドル(マージン22%)
2024年度通期ガイダンス
- 売上高: 27億4200万ドル〜27億5000万ドル
- 調整後営業利益: 9億6600万ドル〜9億7400万ドル
質疑応答ハイライト
AIの競合他社との差別化について
- プロトタイプから本番環境への移行に注力しており、これが最も差別化された領域
- 10年以上にわたる深い技術投資(オントロジー、OSDK、セキュリティ、オブジェクトの機能など)が強みの源泉
- ChatGPTの登場により、従来の薄い製品プレイブックが無効化されたことを指摘
- AIプロトタイプの作成は容易だが、本番環境への移行は10〜100倍困難であり、そこにPalantirの機会がある
Foundryとラージ言語モデル(LLM)の関係
- 市場はポイントソリューションではなく、統合されたシステムを必要としている
- ハイパースケーラーのインフラだけでは顧客のビジネス課題を解決できない
- Foundryは物理的なビジネス、技術、AI、LLMの相互作用を組織化・調整するオペレーティングシステムとして機能
- OSDKとオントロジーは、ビジネス全体のアプリケーション開発フレームワークとして機能し、LLMを企業全体に拡張する
ブートキャンプから契約への転換の加速について
- 数字が物語っている:27件の1000万ドル以上の契約、四半期で10億ドルのTCV
- ブートキャンプは重要な取り組みだが、本番環境でのAIソフトウェアの大規模展開が最大の課題
- 顧客との深い関係構築と本番環境での価値提供に注力している
- 戦場でのAI活用や米国商業分野での急速な学習サイクルが、成長を加速させている
Warp Speedについて
- 現代のアメリカの製造業向けのオペレーティングシステムとして構想
- ERP、MES、PLM、PLCなど、工場の現場と相互作用する
- CFOではなく生産責任者向けに設計された、生産に焦点を当てたソフトウェア
- 既存のレガシーシステムとの統合や、未投資の領域でのWarp Speed活用を想定
- 新興の製造業者、特にTeslaやSpaceXの経験者たちに強くアピール
アメリカの再工業化と防衛産業への取り組み
- 国防と再工業化に向けたエネルギーが、この機会を触媒している
- 西側諸国は軍事生産の問題に直面しており、製造業の再考が必要
- PalantirやSpaceXの経験者が、効率的な生産方法を知っている
- AIやLLMを活用し、持続可能で実際の製品を生産できるシステムの構築が重要
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