インテル(ティッカー:$INTC)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.13 | $0.12 | 〇 |
売上高 | $14.26B (YoY -7.4%) | $13.83B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.00 | $0.09 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $12.2B ($11.7B~$12.7B) | $12.86B | × |
業績ハイライト
第4四半期業績
- 売上高は143億ドルで前四半期比7%増、10月のガイダンス上限に到達
- 非GAAP粗利益率は42.1%でガイダンスを260ベーシスポイント上回る
- 1株当たり利益は0.13ドルでガイダンスの0.12ドルを上回る
- 営業キャッシュフローはプラス32億ドル、前四半期比約9億ドル減少
- 粗設備投資は63億ドル、オフセット16億ドル、調整後フリーキャッシュフローはマイナス15億ドル
2024年通期業績
- 売上高は531億ドルで前年比2.1%減
- 粗利益率は36%で前年比760ベーシスポイント減
- 1株当たり利益はマイナス0.13ドルで前年比1.18ドル減
- 営業キャッシュフローは83億ドル
- 粗設備投資240億ドル、オフセット134億ドル
- 調整後フリーキャッシュフローはマイナス22億ドル
- 現金・短期投資残高は221億ドル
2025年第1四半期ガイダンス
- 売上高は117-127億ドルの見通し(前四半期比11-18%減)
- Intel Products事業の3セグメントすべてで同程度の減収見込み
- Intel Foundry事業は横ばいからやや減少の見通し
- 売上高中間値122億ドルに対し、粗利益率約36%を見込む
- 税率12%、収支均衡のEPSを見込む(非GAAPベース)
2025年通期見通し
- 設備投資は従来ガイダンス200-230億ドルの下限200億ドルを見込む
- 純設備投資は80-110億ドルを見込む
- オフセットの半分は政府インセンティブ・税額控除、残り半分はパートナー拠出金を見込む
質疑応答ハイライト
データセンター事業の競争力について
- Granite Rapidsは競争力向上の良い第一歩だが、まだギャップは存在
- 競争力回復には1-2年の一貫した実行が必要
- Clearwater Forestは2026年上半期に市場投入予定
- 18Aのパフォーマンスと歩留まりは順調だが、複雑なパッケージング要件により2026年へ
粗利益率の動向について
- 第1四半期は収益減少が最大の影響要因
- 第4四半期にはCHIPS法グラント署名による一時的な利益あり
- Intel Products事業は2025年を通じて製品ミックスにより利益率に圧力
- Luna Lakeはメモリ搭載により高コスト構造
- Intel Foundry事業はEUVウェーハー比率上昇により年間通じて改善見込み
EUVウェーハー生産について
- 2023年の1%から2024年は5%超へ比率上昇
- EUVウェーハーは非EUVと比較し、コスト上昇の3倍のASP上昇
- 2025年末に向けてGranite Rapids(Intel 3)、Panther Lake(18A)等でEUV比率は更に上昇見込み
Intel Foundry事業の収益化について
- 2027年までの収支均衡達成を目指す
- 主にIntel Products向け内製ウェーハーが貢献
- EUVウェーハーの比率上昇による利益率改善を見込む
- 外部顧客からの受注は現時点で控えめな想定
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