アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ティッカー:$AMD)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.92 | $0.92 | 〇 |
売上高 | $6.82B (YoY +17.6%) | $6.71B | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $7.5B ($7.2B~$7.8B) | $7.55B | × |
業績ハイライト
2024年度第3四半期の業績概要
- 売上高は前年同期比18%増の68億ドル
- データセンター部門とクライアント部門の成長が、ゲームと組み込み部門の減少を相殺
- 粗利益率は54%で、前年同期比2.5ポイント改善
- 営業利益は17億ドル、営業利益率は25%
- 1株当たり利益は前年同期比31%増の0.92ドル
セグメント別実績
- データセンター部門:売上高は前年同期比122%増の35億ドル
- クライアント部門:売上高は前年同期比29%増の19億ドル
- ゲーム部門:売上高は前年同期比69%減の4.62億ドル
- 組み込み部門:売上高は前年同期比25%減の9.27億ドル
2024年度第4四半期の見通し
- 売上高は約75億ドル(±3億ドル)を予想、前年同期比22%増
- データセンターとクライアント部門の強い成長を見込む
- 粗利益率は約54%を予想
- 営業費用は約20.5億ドルを見込む
質疑応答ハイライト
データセンターGPU事業の見通し
- 2024年の売上高見通しを45億ドル超から50億ドル超に上方修正
- 第3四半期は顧客マイルストーンの達成により予想を上回る実績
- 2025年に向けて:
- 市場は引き続き強い需要が見込まれる
- MI325の今四半期末の投入、MI355の2025年後半の投入を予定
- 既存顧客のワークロード拡大と新規顧客の獲得を目指す
サプライチェーンの状況
- 過去数四半期でサプライチェーンは大幅に改善
- 供給環境は依然としてタイトだが、必要な生産能力は確保
- 2025年に向けて大幅な成長を見込んだ計画を立てている
- 第3四半期のInstinct事業の好調は、顧客需要と供給能力の改善の両方が寄与
EPYCサーバー事業の展望
- 市場環境は過去数四半期で改善
- 大手クラウド事業者のデータセンター容量拡大や更新需要が見られる
- 企業のモダナイゼーション活動も開始
- 製品ポートフォリオ:
- Zen 4(Genoa、Bergamo)が好調
- Zen 5(Turin)の立ち上げ開始
- Zen 3(Milan)も価格性能比の良さから需要継続
PC市場の動向
- コンシューマー向けが中心で、下期の方が上期より強い傾向
- 新製品投入効果:
- デスクトップ向けZen 5とRyzen 9000シリーズ
- AI PC向けRyzen AI 300シリーズ
- 2025年の見通し:
- 市場全体で中単位台の成長を予想
- AI PCの需要拡大
- Windows 10サポート終了に伴う更新需要
- 2025年第1四半期は季節性による減少を想定
コメント