テスラ(ティッカー:$TSLA)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.52 | $0.62 | × |
売上高 | $25.5B (YoY +2.3%) | $24.74B | × |
業績ハイライト
財務実績
- 四半期売上高は過去最高を記録
- エネルギー貯蔵事業も過去最高の収益と利益を達成
- 自動車部門の粗利益は前四半期と横ばい
- フリーキャッシュフローは13億ドルのプラスに回復
事業の進捗
- エネルギー貯蔵の導入量が過去最高を記録し、前年同期比で2倍以上に
- FSDバージョン12.5の展開を開始、大幅な改善が期待される
- サイバートラックとモデル3の生産拡大を継続中
- オプティマスロボットの生産版1.0を2025年初頭から限定生産予定
将来の展望
- より手頃な価格のモデルを2025年上半期に発売予定
- ロボタクシーの製品発表イベントを10月10日に延期
- 自動運転技術のライセンス供与について複数の主要自動車メーカーと協議中
質疑応答ハイライト
AIとXAIの関係について
- テスラはXAIから学び、FSDの開発に役立てている
- XAIへの投資には株主の承認が必要
- GPUの割り当てに関する古い記事は誤解を招くもので、テスラのデータセンターが満杯だったため
FSDライセンス供与の仕組み
- 自動車メーカーはテスラのAIコンピューター、カメラ、ゲートウェイコンピューターを統合する必要がある
- 自動車業界の動きは遅いため、実現には数年かかる可能性がある
- 年間100万台規模の生産を行うOEMとの契約が重要
ロボタクシー戦略と規制承認
- テスラの解決策は一般化されたもので、どこでも機能する
- 安全性が人間を上回ることを証明できれば、規制当局は承認する可能性が高い
- 北米以外での自動運転機能の承認を2024年末までに取得見込み
エネルギー貯蔵事業の見通し
- 需要は非常に高く、生産能力の制約がある状況
- 競合他社との差別化要因としてソフトウェアスタックを強調
- グリッドの電力需要増加により、新たな市場が世界中で開拓されている
IRA(インフレ削減法)の影響
- IRAが廃止された場合、テスラへの影響は限定的だが競合他社には大きな打撃
- テスラの長期的な価値の大部分は自動運転技術にあるため、短期的な影響は軽微
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