エヌビディア(ティッカー:$NVDA)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.68 | $0.65 | 〇 |
売上高 | $30.04B (YoY +122%) | $28.73B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $32.5B ($31.85B~$33.15B) | $31.75B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は300億ドルで、前四半期比15%増、前年同期比122%増
- データセンター部門の売上高は263億ドルで、前四半期比16%増、前年同期比154%増
- ゲーミング部門の売上高は28.8億ドルで、前四半期比9%増、前年同期比16%増
- GAAPベースの粗利益率は75.1%、非GAAPベースの粗利益率は75.7%
第3四半期の見通し
- 売上高は325億ドル(±2%)を予想
- GAAPベースの粗利益率は74.4%(±0.5%)、非GAAPベースの粗利益率は75.0%(±0.5%)を予想
- GAAPベースの営業費用は約43億ドル、非GAAPベースの営業費用は約30億ドルを予想
その他のハイライト
- Blackwell GPUの生産は第4四半期に開始予定
- ソフトウェア、SaaS、サポート収益は今年度末に年間20億ドルのランレートに近づく見込み
- 取締役会が500億ドルの自社株買いを新たに承認
質疑応答ハイライト
Blackwellの開発状況と出荷計画
- Blackwell GPUのマスクの変更は完了し、機能的な変更は不要だった
- 第4四半期に生産を開始し、数十億ドル規模の出荷を予定
- 約100種類のBlackwellベースのシステムがComputexで展示され、エコシステムのサンプリングを開始
データセンター需要とROI
- クラウドサービスプロバイダーのGPU容量はほぼゼロで、内部ワークロードの加速やレンタル需要が高い
- 汎用コンピューティングから加速コンピューティングへの移行が進行中
- Hopperベースのインフラ投資は即座にリターンを生み出し、最高のROIを実現
Hopperの需要とBlackwellへの移行
- Hopperの需要は非常に強く、Blackwellへの期待も高い
- 既存のデータセンターインフラをモダンなインフラに移行する需要が高い
- BlackwellとHopperは共存し、顧客のニーズに応じて両方が採用される見込み
液冷技術の採用状況
- Blackwellは空冷と液冷の両方の構成で提供される
- 液冷データセンターは従来の3〜5倍のAIスループットを実現可能
- ほとんどのクラウドサービスプロバイダーが両方の冷却方式を採用する予定
地域別売上高の動向
- 10-Qの開示は請求先ベースであり、最終的な製品の使用場所とは異なる可能性がある
- 中国向け売上高には、ゲーミング、データセンター、自動車部門の売上が含まれる
- 第2四半期の中国向けデータセンター売上高は前四半期比で成長
製品開発サイクルと垂直統合
- AIモデルの複雑性増大に対応するため、年間の製品サイクルを維持
- NVIDIAは全ての必要なコンポーネントを設計・開発し、AIファクトリー全体を最適化
- サプライチェーンは分散型を維持し、多様なパートナーとの協力を重視
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