アイトロン(ティッカー:$ITRI)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.24 | $0.84 | 〇 |
売上高 | $603.44M (YoY +22%) | $579.49M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.95 ($0.90~$1.00) | $0.85 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $600M ($595M~$605M) | $583.61M | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 売上高は前年同期比22%増の6億300万ドル
- 調整後EBITDAは前年同期比94%増の7,600万ドル
- 非GAAPベースの1株当たり利益は1.24ドル(前年同期比153%増)
- フリーキャッシュフローは3,400万ドル(前年同期は500万ドルのマイナス)
受注残高
- 第1四半期末の受注残高は43億ドル
- 第1四半期の受注高は3億6,100万ドル
- 通年の受注高/売上高比率は1倍以上を見込む
セグメント別業績
- デバイスソリューションの売上高は1億2,700万ドル(前年同期比6%増)
- ネットワークソリューションの売上高は4億800万ドル(前年同期比30%増)
- アウトカムズの売上高は6,900万ドル(前年同期比10%増)
質疑応答ハイライト
サプライチェーンと製造効率について
- 第1四半期の好決算は、部品供給や製造効率の改善によるところが大きい
- サプライチェーン全体が健全で、部品の入手可能性は高く安定している
- リードタイムはパンデミック前よりはまだ長いが、徐々に短縮されつつある
- 現場での設置作業を含むサプライチェーン全体が、事業にとって建設的な状況にある
データセンター需要への対応
- データセンターの負荷増大に対して、配電網の効率化で対応する
- 発電所や送電線の増設より早く対応できるのが利点
- 需給バランスを取るための非ワイヤー(non-wires)の代替案提供が役割
- 配電網の可視化と制御が鍵となり、ネットワークとアウトカムの両事業に関連する
ネットワーク事業とアウトカムズ事業の関係
- 短期的にはネットワーク事業の方が成長率が高い
- 中長期的にはアウトカムズ事業の成長率がネットワーク事業を上回る見通し
- 配電網の可視化のためにはネットワーク接続が必要で、ネットワーク事業に貢献
- 可視化されたデータを基に制御するソフトウェアはアウトカムズ事業に貢献
受注残高と通年見通し
- 第1四半期の受注高は季節的に低調だが、通年見通しに変更はない
- 豊富な商談パイプラインを有している
- 受注から売上計上までのプロセスで、規制当局の承認待ちの案件が例年より多い
- 承認待ちの受注が数億ドル規模に上るため、通年の見通しに自信がある
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