ウーバー(ティッカー:$UBER)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.20 | $0.41 | 〇 |
売上高 | $11.19B (YoY +20%) | $10.98B | 〇 |
業績ハイライト
主要財務指標
- グロスブッキングは前年同期比20%増(一定為替レート基準)
- GAAP営業利益は過去最高の10億ドル超を達成
- ユーザー基盤は780万人超、四半期中に180億ドル超を稼得
- Uber One会員数は2,500万人超(前年同期比70%増)
- 広告事業は前年同期比約80%増
事業展開
- 自動運転戦略が順調に進展、14社のAVパートナーとの連携を推進
- 資本配分は成長投資と株主還元の2本柱を維持
- 2025年には株式数の恒常的な削減を目指す
- M&Aについては厳格な価値創造基準を維持
質疑応答ハイライト
低密度市場での展開について
- 大都市以外の地域での成長が加速
- 配送事業から開始し、モビリティにも展開
- 需要と供給の両面で投資を行い、サービス品質向上のサイクルを構築
- 英国、オーストラリアなど世界各地で展開を加速
- 今後2-3年の成長ドライバーとして期待
米国モビリティ事業の動向
- 商業保険コストの大幅な上昇に対応し、価格転嫁を実施
- 平日の需要が週末を上回る傾向
- Uber for Business が50%超の成長を記録
- ティーンエージャー向けサービスなど新規製品の展開も順調
- 保険コストの上昇率は今後緩やかになると予想
自動運転戦略について
- Waymoとの提携はフェニックスで好評価を獲得
- 2025年にはオースティンとアトランタに数百台規模で展開予定
- 14社のAVパートナーとの提携を国内外で拡大予定
- フリート運営のノウハウを活用し、効率的な運営を目指す
- サンフランシスコではWaymoが一部エリアで高いシェアを獲得
広告事業の成長について
- デリバリー事業のグロスブッキングに対する広告収入は1.5%程度
- SMB向けCPC広告が高成長を継続
- 大手企業向けの高度なターゲティングツールを開発中
- 食品雑貨のスポンサード掲載を8市場で展開
- モビリティ広告(Journey ads)でT-Mobileと提携し5万台に展開予定
消費者動向と今後の展望
- サービス支出は引き続き堅調
- 顧客維持率はモビリティ、デリバリー共に前年比で上昇
- デリバリーでの価格帯別注文に下方移行の兆候なし
- 法人需要は特に強く、プレミアムサービスが50%を占める
- Direct事業はエンジニアリング人員を増強し、グローバル展開を加速
コメント