アプライドマテリアルズ(ティッカー:$AMAT)の2024年第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.09 | $1.99 | 〇 |
売上高 | $6.65 (YoY +0.3%) | $6.54B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $2.01 ($1.83~$2.19) | $1.97 | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $6.65B ($6.15B~$7.05B) | $6.58B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高と利益は予想レンジの上限に近い結果となった
- 半導体システムの売上高は49億ドルと好調を維持
- AGS (Applied Global Services) の売上高は前年同期比7%増の15.3億ドルで過去最高を更新
主要な半導体技術の進展
- ゲートオールアラウンド (GAA) トランジスタ技術の量産立ち上げが進行中
- 今年のGAA関連の売上高は25億ドルを見込み、来年は倍増の可能性
- 高バンド幅メモリ (HBM) の需要が加速、今年の売上高は前年比6倍増の6億ドル超の見通し
- 先端パッケージングの売上高は今年17億ドルに達する見込み
長期的な成長ドライバー
- AI、IoT、自動運転車、クリーンエネルギーなどの技術トレンドが長期的な成長を牽引
- 半導体の新しいアーキテクチャへの移行が進み、アプライドマテリアルズにとって追い風に
- 半導体技術の高度化により、顧客との協業が早期化・深化し、サービス事業が二桁成長
株主還元
- 自社株買いと増配により、フリーキャッシュフローの90%以上を株主に還元
- 2023年3月に1株当たりの配当金を23%増額、2024年3月にさらに25%増額
質疑応答ハイライト
ゲートオールアラウンド (GAA) 技術の見通し
- 今年のGAA関連の売上高は25億ドルを見込み、来年は倍増の可能性がある
- GAAの需要は複数の顧客から発生しており、特定の1社に偏っているわけではない
- GAAではアプライドマテリアルズの幅広い製品ポートフォリオ (エッチング、成膜、CMP、インプラントなど) が活用される
中国のDRAM需要の動向
- 第3四半期にかけて中国向けのDRAM出荷が大幅に減少する見通し
- 第4四半期には中国向けDRAM出荷はほぼゼロに近づく
- 中国の売上高比率は第3四半期以降、平常の30%程度に正常化する見込み
ICAPs (IoT、通信、自動車、電力、センサー) 関連市場の動向
- 直近3四半期はICAPS関連の需要が非常に堅調に推移
- 中国は最大のICAPS市場であり、30以上の工場の増設・立ち上げをモニタリングしている
- 工場の稼働率は改善しており、歩留まりも向上している
先端パッケージング技術の成長見通し
- 先端パッケージングは今後数年で売上高が倍増する可能性がある
- アプライドマテリアルズは幅広い製品ポートフォリオと技術を保有しており、シンガポールの包括的なパッケージング研究所でも先端技術を開発している
プロセス制御・診断装置の需要見通し
- 先端ロジックやメモリへのシフトはプロセス制御・診断装置の需要を押し上げる傾向がある
- 特に電子ビーム検査装置の需要が高まっており、今年は売上高が4倍に拡大する見込み
- 今後数年間は、プロセス制御・診断装置の需要がWFE全体の伸びを上回るペースで拡大すると予想される
コメント