ドラフトキングス(ティッカー:$DKNG)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.03 | -$0.11 | 〇 |
売上高 | $1.17B (YoY +53.2%) | $1.12B | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $4.9B ($4.8B~$5.0B) | $4.82B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第1四半期の業績ハイライト
- 第1四半期の売上高は11億7,500万ドルで、前年同期比53%増加
- 第1四半期の調整後EBITDAは2,200万ドルで、フロースルー率は60%
- バーモント州と北カロライナ州でスポーツブックを成功裏に立ち上げ、2024年下期にはプラスの調整後EBITDAに寄与する見込み
- プラットフォームと顧客体験が急速に改善し、優れた顧客維持率とスポーツ・ゲームへの参加率を達成
- 2024年通期の調整後EBITDAフロースルー率は53%の見通し
2024年通期ガイダンスの引き上げ
- 2024年通期の売上高ガイダンスを48億ドル〜50億ドルに引き上げ(従来は46億5,000万ドル〜49億ドル)
- 2024年通期の調整後EBITDAガイダンスを4億6,000万ドル〜5億4,000万ドルに引き上げ(従来は4億1,000万ドル〜5億1,000万ドル)
- 顧客獲得、維持、エンゲージメントが予想を上回り、売上高で1億6,500万ドル、調整後EBITDAで6,800万ドルの上振れ要因に
- スポーツブックの構造的ホールド率は2024年通期で10.5%近くまで上昇する見込みで、売上高で2,000万ドル、調整後EBITDAで1,400万ドルの上振れ要因に
質疑応答ハイライト
構造的ホールド率の改善について
- 構造的ホールド率が予想を上回った主な要因は、ベットミックスが予想より良かったこと
- 顧客の指標やフィードバックを見ながら、パーレーミックスとレグ数の増加を引き続き重視していく
- 構造的ホールド率にはまだ大きな上昇余地があると考えている
マーケティング効率の改善について
- 第1四半期と4月のマーケティング効率は非常に高く、顧客獲得単価(CAC)は4月に前年同月比約40%低下
- マーケティング効率の改善は、マーケティングの最適化施策と製品の改良によるもの
- マーケティング支出を若干増やす余地はあるが、大幅な戦略の変更は行わない方針
M&Aについて
- M&Aには非常にハードルが高い。M&Aは資本配分の選択肢の1つに過ぎない
- 同時に大型のM&Aを行うのは難しい
- 現在の有機的成長の軌道は非常に強く、M&Aによる成長にはこだわっていない
- 資本配分は、M&Aだけでなく有機的投資など、株主価値を創造するさまざまな方法を検討している
州の拡大について
- スポーツベッティングは今後、ペースが少し落ちる可能性がある。残りの人口の半分近くはテキサス、カリフォルニア、フロリダの3州に集中している
- 2025年はテキサス州に注力。2024年はテキサス州議会が開催されないため
- iGamingは州の拡大ペースが速まる可能性がある。まだ人口の11%でしか解禁されていない
- ジャックポケット買収が完了すれば、宝くじの州拡大の機会は大きい。ほとんどが法改正なしで実現可能
カスタマーアクティビティとGGR構成について
- ニュージャージー州など、市場が成熟してきた州でも、依然として非常に高い成長が見られる。2018年から2022年に解禁された州の第1四半期の売上高は前年同期比約40%増加
- GGRに占めるヘビーユーザーの割合は徐々に減少しており、カジュアルユーザーの割合が増加している
iGamingの動向について
- iGaming市場の成長加速は、業界の勢いによるところが大きい。スポーツベッティングからiGamingへの顧客のクロスセルも見られる
- 製品の改善とマーケティングの改善も成長に寄与している
- GGRシェアだけでなく、収益性とボトムラインのシェアを重視している
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