ターゲット(ティッカー:$TGT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.03 | $2.06 | × |
売上高 | $24.53B (YoY -3.1%) | $24.53B | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $2.15 ($1.95~$2.35) | $2.19 | × |
ガイダンス 通年EPS | $9.10 ($8.60~$9.60) | $9.42 | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 第1四半期の売上高は$24.5億で、前年同期比では3.2%の減少
- 既存店売上高は前年同期比3.7%減
- デジタル売上高は前年同期比1.4%増で、1年ぶりにプラスに転じた
- EPSは$2.03で、前年同期から$0.50(33%)増加
第2四半期の見通し
- 既存店売上高は0%~2%の増加を見込む
- EPSは$1.95~$2.35の予想
- 第2四半期にプラス成長に転じる見通し
- サークルプログラムの再開や、商品の値下げ、夏のプロモーション等により、売上拡大を目指す
通期の見通し
- 通期の既存店売上高は0%~2%の増加予想を維持
- 通期EPSは$8.60~$9.60の予想を据え置き
- 運営効率化により利益率が改善しており、今後も継続の見通し
- 新規出店や既存店の改装、デジタル体験の強化、自社ブランド品の拡充、サプライチェーン改善などに投資
質疑応答ハイライト
2024年の利益率と売上高のバランスについて
- 現在は利益率と売上高のバランスを取るアプローチを取っている
- 第1四半期の結果には満足していないが、期待通りではあった
- トラフィックの改善、デジタル売上高のプラス転換、ビューティーとアパレルの好調など明るい兆しが見られる
- Target Circleの再開に対する顧客の反応は良好で、今後の売上拡大のドライバーになると期待
- オペレーション効率化による利益率改善の機会も継続して追求
Target Circleの販促費用と商品の値下げについて
- Target Circleの販管費増は第1四半期にあったが、通期計画に織り込み済み
- 商品の値下げも通期のガイダンス内で柔軟に対応可能
- Target Circleは今後数年をかけて継続的に改善し、顧客エンゲージメントを高める取り組み
ターゲットの価格投資について
- 価格へのこだわりは長年のブランド約束の一部であり、現在のインフレ環境下ではさらに重要性が増している
- ベンダーパートナーもこの価値提供を理解し、協力的
- 価格投資は来店客数と販売数量の拡大を目的としており、長期的に継続する方針
ターゲットのプロモーション依存と日用品での検討対象喪失の懸念について
- 第2四半期にはプラス成長に転じる見通しで、優れた品揃え、お買い得価格、素晴らしい顧客体験への投資によって後押しされる
四半期中のトレンドと直近の状況について
- 第1四半期を通してトレンドに特筆すべき変化はなく、期待通りに推移
- 店舗チームは在庫管理の改善など優れた業績を上げており、第2四半期に向けて良いポジションにいる
- 変わりやすい天候の影響はあったが、店舗とサプライチェーンがうまく対応
新商品の投入状況と計画について
- 顧客は革新的で価値ある新商品によく反応している
- アパレルでは新商品投入が功を奏して改善した
- 第2四半期は夏物商品を中心に多くの新商品を投入予定で、食品でも125アイテムの新商品を投入
- 新商品投入のペースを四半期ごとに高めていく計画
プライベートブランド(PB)の状況について
- 自社ブランドには他ブランド同様力を入れており、品質、耐久性、価値を重視
- 新ブランドDealworthyとup&upのリニューアルを実施し、品揃えの隙間を埋める価格帯の投入などで成果
- 今年を通じて品揃えを拡充予定で、変化は徐々に顕在化する見通し
- up&upでは40%の商品を改良し、オンラインレビューでの評価も上昇
在庫状況と粗利益率への影響について
- 在庫管理を適切に行うことが高い粗利益率に繋がると認識
- 第1四半期末の在庫は前年比7%減で良好な水準
- 在庫を効率化しつつ、欠品率も改善しており、両立できている
その他の収益について
- 広告事業のRoundelが前年比20%超の成長を維持しており、顧客とパートナー双方に価値提供できている
- オンラインマーケットプレイスのTarget Plusも拡大を続けており、その他収益の成長に寄与
- Roundelの価値はパートナーへの売上拡大効果により認知されつつある
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