テスラ(ティッカー:$TSLA)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.73 | $0.77 | × |
売上高 | $25.7B (YoY +2.1%) | $27.14B | × |
業績ハイライト
車両販売・生産実績
- Q4の年間換算生産・納車ペースは200万台近く達成
- Model Yは2024年で全車種中の世界販売台数1位を獲得
- Q4に中国市場で過去最高の納車台数を記録
- 完成車在庫は過去2年間で最低水準まで削減
コストと収益性
- 1台あたりの製造コストを35,000ドル以下に低減(主に材料費削減による)
- ASP(平均販売価格)は融資オプションやその他割引プログラムの影響で低下
- Q4のフリーキャッシュフローは20億ドル、2024年通年では36億ドル
- ビットコイン評価益として6億ドルを計上
設備投資・研究開発
- AI関連の累積設備投資額は約50億ドル
- 2025年の設備投資は前年と同水準を計画
- オースティン工場にCortexトレーニングクラスターを導入
- R&D費用は主にAI関連イニシアチブへの投資で増加
2025年の見通し
- より手頃な価格のモデルを2025年上期に投入予定
- エネルギーストレージのデプロイは前年比50%以上の成長を予想
- 全工場で新型Model Yの生産を2月から開始予定
- 新製品の継続的な投入を予定
質疑応答ハイライト
FSD(完全自動運転)の展開
- 2024年6月にオースティンで無人FSDサービスを開始予定
- 年内に米国の複数都市で無人FSDを展開予定
- 主要自動車メーカーからFSDライセンス供与への関心表明あり
- 欧州では規制対応のため2025年5月以降の展開を想定
Optimusロボットの開発・生産計画
- 2024年の生産目標は約10,000台
- 2024年内は主にテスラ社内での活用を予定
- バージョン2は2025年初頭または中頃に発売予定
- 生産コストは100万台/年規模で2万ドル以下を目標
セミトラックの展開
- リノ工場の建屋が完成、設備導入を開始
- 2025年後半から高容量設計版の生産開始
- 2026年初めから本格的な生産拡大を計画
- 自動運転機能搭載で運転手不足問題への対応も視野
ソーラールーフの展開
- 認定施工業者ネットワークを通じた販売に注力
- 新築・屋根交換時の導入を推奨
- プレミアム商品としてのポジショニングを維持
- Powerwallとの組み合わせで停電時の電力自給を実現
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