アレグロ・マイクロシステムズ(ティッカー:$ALGM)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.25 | $0.21 | 〇 |
売上高 | $241M (YoY -11%) | $235M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.02 ($0.01~$0.03) | $0.17 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $165M ($160M~$170M) | $213.5M | × |
業績ハイライト
2024年度第4四半期および通期業績
- 第4四半期の売上高は2億4,100万ドル、EPS0.25ドルで、ガイダンスレンジの上限を上回る
- 2024年度通期の売上高は8%増の10億ドル超(過去最高)、EPS5%増の1.35ドル
- e-Mobilityは38%の大幅成長、設計ウィンは過去最高の10億ドル超
- 30以上の新製品を投入し、イノベーションへのコミットメントを強調
今後の成長見通し
- 在庫調整の影響で第1四半期の売上高は1億6,000万ドル~1億7,000万ドルを予想
- 第2四半期以降は着実な成長に戻ると予想
- 中長期的には市場を上回る成長を達成できると自信
- 2025年度に革新的な新製品を多数投入予定で、設計ウィンのパイプラインは過去最高水準
市場の状況
- 自動車は在庫調整中だが、xEVの勢いは持続。中国や欧州で需要は堅調
- 中国ではxEVが新車販売の半分近くを占め、中国OEMのグローバルシェアが拡大
- 産業市場は需要低迷が続くが、下期以降の回復に期待
質疑応答ハイライト
第1四半期の売上高ガイダンスが低い理由
- 自動車の在庫調整が第4四半期から続いており、第1四半期はその影響を大きく受ける見込み
- 顧客やティア1サプライヤーと協力して在庫水準の正常化を目指しているが、一時的に出荷に影響
- 四半期間での製品の押し引きもあり、通期ベースでは計画通りだが、第1四半期はその影響を受ける
価格支援と粗利率への影響
- 一部の販売代理店に対して限定的かつ一時的な価格支援を実施
- 第4四半期から第1四半期にかけての粗利率低下のうち、価格と製品ミックスの影響は約1%ポイントのみ
- 稼働率低下の影響が約3%ポイントで最も大きいが、これは一時的な要因
EVとHVの需要動向
- 欧州や中国ではEV需要に減速の兆しはなく、新モデル開発も活発
- HVはEVとICEの両方のパワートレインを搭載するため、むしろプラスの影響
- Allegroの部品はEVとHVで概ね共通で、顧客やモデルを問わず高い搭載率
産業市場の回復見通し
- 産業市場では在庫調整と需要減退の影響が大きく、回復には時間がかかる見込み
- クリーンエネルギーやEV充電、産業用オートメーションなど、注力分野での設計ウィンは好調
- 在庫調整が進めば、2025年度下期には産業市場の成長が期待できるが、タイミングは不透明
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