Snowflake(ティッカー:$SNOW)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.35 | $0.18 | 〇 |
売上高 | $774.7M (YoY +32%) | $759M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $747.5M ($745M~$750M) | – | – |
ガイダンス 2025通年売上高 | $3.25B (YoY +22%) | – | – |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 2024年度第4四半期の製品収益は前年同期比33%増の7億3,800万ドル
- 2024年度通期の製品収益は前年比38%増の26億7,000万ドル
- 非GAAP製品総利益率は77.8%に拡大
- 非GAAPフリーキャッシュフローは8億1,000万ドル、前年同期比56%増
ビジネスハイライト
- 第4四半期は記録的な契約獲得期となった。残存履行義務は前年同期比41%増の52億ドル
- 海外事業が会社全体を上回る成長を遂げた
- Global 2000企業を14社新規に獲得し、トップ10顧客のうち8社が前四半期比で成長
製品ハイライト
- AI活用を可能にする多くの新技術を発表: Streamlit in Snowflake、Snowpark ML Modeling API、Cortex ML functions
- AWS GovCloudでFedRAMP High認定を取得。連邦政府の最も機密性の高い機微なデータを保護可能に
CEO交代
- Sridhar Ramaswamyが次期CEOに就任。創業者のフランク・スルートマンは会長職に専念
- スリダール氏はNeeva買収を通じてスノーフレークに参画。AI戦略を主導し、新製品を高速で市場投入
- 生成AIの台頭により、AIへの対応とデータ戦略が企業の最重要課題に。スノーフレークに大きなチャンス
質疑応答ハイライト
消費パターンと予想ガイダンスについて
- 2024年度の消費パターンは2023年度以前のレベルには戻っていない
- 予想プロセスを最近のトレンドを反映したものに進化させた。2024年度と同様の顧客行動を前提とした
- 製品の効率化、階層型ストレージ価格設定、一部顧客のIceberg Tables利用による収益のヘッドウィンドを見込む
- 長期ガイダンスへの影響あり。社内的には100億ドルの製品収益に向けて取り組み続けるが、外部にはコミットしない
RPO(残存履行義務)の伸びと売上予想の関係
- 第4四半期は多くの大型複数年契約を獲得。5年2億5,000万ドルの最大契約も
- RPOの伸びは顧客のスノーフレークへのコミットメントを示すが、すぐに売上に結びつくものではない
- Document AIやCortex、Snowpark Container Servicesなど新製品への需要は高いが、顧客の利用が見えるまで売上予想に織り込むのは難しい
AIワークロードの加速
- Cortexを通じAIを簡素化し顧客が使いやすくするのが最優先
- Document AIによる非構造化ドキュメントからの情報抽出やCopilotによるデータとの自然言語対話に顧客は高い関心
- プラットフォーム上のAIで構造化データへのアクセスを劇的に民主化。データプラットフォームとアプリケーション、AI連携の巨大な可能性
- 技術的には深いプラットフォームの再設計。Unistoreなど野心的プロジェクトだがメリットは大きい。俊敏さと緊迫感を持って取り組む
製品ロードマップ
- スノーフレークの製品は緊密に統合され、堅牢であることが特長。AIでも安定したインフラの上に柔軟性を備える
- CortexのパブリックプレビューとGAをData Cloud Summitまでに予定。プライバシーとセキュリティを保ちつつ、データ上の生成AIの活用事例が期待される
- Snowpark Container ServicesはAWSでパブリックプレビュー中。Summitまでにはほぼ全てのクラウドでGA予定
- Iceberg TablesとUnistoreも年内にGAの見込み。Native Appsも強化が続く
- Data Cloud Summitでは多くの製品発表が期待される
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