シリコンモーション(ティッカー:$SIMO)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.91 | $0.93 | × |
売上高 | $210.67M (YoY +50.1%) | $206.75M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $210.5M ($205M~$216M) | $187.7M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $815M ($800M~$830M) | $822.64M | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は前四半期比11%増の2億1,100万ドル
- 非GAAPベースの粗利益率は46%に改善
- 非GAAPベースの営業利益率は16.5%に上昇
- 非GAAPベースのEPSは0.96ドル
事業の概況
- NANDフラッシュメーカー向け売上が前四半期比約15%増加し、総売上の60%以上を占める
- SSDコントローラとeMMC/UFSコントローラの両方で順調な成長
- PCIe Gen5コントローラの開発が順調に進捗、2024年後半に量産開始予定
- MonTitanプラットフォームで2つのTier 1顧客を獲得、2024年後半に2顧客追加の見込み
2024年通期見通し
- 売上高は前年比25-30%増の8億-8億3,000万ドルを維持
- 非GAAPベースの粗利益率は46-47%に上方修正
- 非GAAPベースの営業利益率は14.8-16.8%に若干上方修正
質疑応答ハイライト
NANDフラッシュメーカーでのシェア拡大について
- 2024年初めの目標である500ベーシスポイントのシェア拡大に向けて順調に進捗
- SSDコントローラにおける2023年のシェアは25-30%、2024年末までにさらに拡大の見込み
- モバイル向けコントローラでも20-25%のシェア獲得を予想
PCIe Gen5への移行について
- PCIe Gen5は2025年初めから本格的に立ち上がる見込み
- 2025年はハイエンドのAI PC、ゲーミングPC、ワークステーション向けが中心
- 2025年のPCIe Gen5の割合は約5%、2026年には30%程度まで拡大する見通し
MonTitanプラットフォームについて
- 現在、最大4つのTier 1顧客を同時にサポート可能な体制
- 2つのTier 1顧客を獲得済み、うち1社は自社でファームウェア開発を行う予定
- 2025年にはさらに多くの顧客をサポートできるよう、リソースを拡大する計画
QLCの採用状況について
- PC向けSSDでは現在10-15%程度、スマートフォン向けではごく少数
- 2025年のスマートフォン向けでは5%未満の見込み
- 中長期的にはPC、スマートフォン双方でQLCの採用が拡大する見通し
MonTitanの収益性への影響
- 2026-2027年に売上の5-10%を占める見込み
- 粗利益率の向上に寄与する可能性があるが、具体的な数値は時期尚早
研究開発投資について
- 2024年は6nmプロセスのテープアウトにより費用が増加
- 2025年以降は費用の伸びが鈍化し、収益性の改善が期待される
- 一方で、NANDメーカーからの新規開発要請もあり、ROIを慎重に検討しながら投資を決定
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